第237号<音楽のある知的生活>

2021-05-21

<音楽のある知的生活>

先日、読んだ
『音楽ある知的生活』という本は

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評論家の故 渡部昇一先生と
息子さんでチェロ奏者の渡部玄一さんの共著です。

子育てを通してどのように家族で音楽に親しみ
より良い生活を送るのかが書かれています。

渡部先生の三人のお子様たちは
みんな音楽家として活躍をしています。

しかし、お父様の渡部先生は全く音楽には疎く
音大出身のお母様がお子様の教育をされました。

1人の音楽家を育てる、教育すること
音楽で生計を立てる難しさ
クラシック音楽の楽しみ方
芸術・芸能を楽しむ豊かさなど
かなり幅広く書かれています。

特に子育て中のお話は
父親目線・子ども目線で書かれていて
とても勉強になりました。

本書では音楽に疎い渡部先生の視点と
音楽家の息子さんの視点が違い
この対比も面白かったです。

本の中で息子さんはこう書いています。

彼は4歳の時にピアノを習い始めます。

『いざピアノを習い始めると
そこに待ち受けていた世界は
想像を絶するものであった。

間違えるとひっぱたかれ、練習をさぼると小突かれた。』

音楽家になる、させるための
家庭教育って本当に厳しいですね。

子育てにおいての
ご夫婦のバランスが丁度良かったのでしょう。

お父様は優しく
お母様は厳しく
子どもの自主性を大切にしながら家庭教育をしています。

それにしても
スポーツの世界も厳しいですが
音楽家になる道も厳しいです。


子どもが活躍すればするほど
嬉しい反面、
資金面での援助が大変なこともわかりました。

そういえば
先日、演奏家の生演奏を聴いてきました。

やはり、リアルは感激します。

背中がゾクッとする瞬間が何回もありました。

しかし、演奏家としての仕事は
コロナ禍で激減だそうです。

それでも音楽を愛して
ベストパフォーマンスのために

日々練習を怠らない音楽家の方々には
もっともっと活躍してほしいし頑張ってほしいです。

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