第276号<人に物を教えると言うこと>

2021-07-15

<人に物を教えると言うこと>


子どもは大人の真似をして育つといいます。

『人のふり見て我がふり直せ』ともいいます。

ふとした子どもの仕草や
言葉遣いが親と似ているのも
子どもは真似をしているからと考えます。

子どもに何か教えてやろうと思うことは
ある意味、親のエゴなのかもしれません。

『教える』こと自体が
すでに上から目線になっているわけです。

当然、大人と子どもなので
人生経験もありますし
大人の責任というものもありますから
教えてやらなければいけない時もあります。

折に触れて、読んでいる本に
こんな事が書いてありました。

『教えないふりをして相手に教え、
相手が知らないことは
忘れているのだと言ってやる。』

ガリレオは
『人に物を教えることはできない。
自ら気づく手助けができるだけだ。』

と言っています。

子どもに
あれしなさい!
これしなさい!
これはダメでしょ!と
命令口調で色々いいますが・・・

『教えられている』と悟られてはいけません。

黙って見本を示し
「教えてやろう!」などと言う
大人の態度を改める。

人に物を教えると言うことは
なかなか根気のいることなのです。

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