第342号<児童の自殺・不登校が過去最多に・・>

2021-10-15

<児童の自殺・不登校が過去最多に・・>

文部科学省は
昨年度、自殺した児童や生徒は400人を超え、
小中学生の不登校は19万人以上で過去最多と
発表しました。

自殺した児童生徒は
前年度から100人近く増えています。
本当に残念な数字でなりません。

コロナ禍による
環境変化によるところが大きいとは言え
子どもは社会全体で守って
行かなければいけません。

しかし、このように行動制限がかかると
家族のあり方を
さらに強固にしていかなければ
子どもは守れないと考えます。

今回の調査では、
自殺した児童生徒の置かれていた状況の回答で、
最も多かったのは「不明」の218人です。

つまり、理由が見当たらないということなのです。
理由もなく自ら命をたつ事に
驚くばかりで
親御さんの気持ちを考えると
本当に心が痛みます。

このほかの回答では

▽「家庭の不和」が53人

▽「うつ病などの精神障害で治療中」が46人

▽「進路の問題」が44人

▽「父母などの叱責」が33人

▽世の中に価値がないなどと悩む「えん世」が22人

▽「学業不振」が20人となっているほか

▽「いじめ」が12人となりました。


これを見るとコミュニケーション不足や
家庭内の問題で
心を痛めている子どもたちが
少なからずいるということがわかります。

コロナ禍で行動制限がある一方で
家族で一緒に過ごす時間は
逆に増えているはずです。

本来であれば、
楽しく家族と過ごす時間が
増えるメリットもあるので
その時間を有意義に使えると思います。

やはり、コミュニケーションは
いつの時でも大切で
特に家族間の意思の疎通は大切です。

どんなことでも話し合うことができる
そんな家族のあり方が
問われていると思います。

コロナ前は
様々な習い事、教室、クラブ、学校など
コミュニティの場を外に
置くこともできました。

外でのコミュニティは
子どもの精神衛生面上、有効で
家族のフォローでは足りない部分を
カバーできると考えます。

しかし、このように行動制限がかかると
この構図が崩れてしまうわけです。
それを考えると
1番キモとなるのはやはり家族・家庭です。

家族の絆がしっかりしているからこそ
外で学ぶことができる
社会に出て行っても対応できるわけです。

子どもの電話相談窓口も沢山あります。
利用するのも勿論いいでしょう。

しかし、まずは問題を抱えていると考えるならば
家族の関係がどうなっているのか
そんな問いを立てて
自分たちで分析して見ることも
大切だと思うのです。

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