第370号<形あるものは壊れる!板前の心意気>

2021-11-24

<形あるものは壊れる!板前の心意気>

あるお寿司屋さんでの出来事

パート(学生)が
勤務中に豆皿を割ってしまったそうです。

豆皿と侮ってはいけません!
なんと一枚4000円だそうで・・
これを4枚割ってしまったのです。

でも、店主の板前さんは偉いです!
きっと心の中で
「何っ!!!4枚も・・」イラっ!
って動揺したと思いますよ。

でもそこで嫌な顔はしません。

形あるものは壊れるし
自分も若い頃
同じようなことをやった時に
親方にいの一番で
「怪我はしなかったか?」
って言われたことを覚えているから

これ、とても大切ですね。

子どもに
何かお手伝いをさせる時は
このような心構えが必要です。

子どもにお手伝いをさせて

「なんだか危なっかしいな。
なんだか失敗しそう!
落っことしそう!」

必ず心の中で思います。

成功したら、
心置きなく褒められてあげられます。

でも「大丈夫?気をつけて!」
こんな声かけをしているにもかかわらず
失敗したり
こぼしたり、壊したら

きっと「だから、ちゃんと持って!」
って言ったのに!!!!
って絶対に思ってしまいます。

思うだけならいいですが
「ほら!言ったじゃない!」とか
おもむろに顔に不快感を出したり
壊れたものを見て
心底ガッカリした顔なんか
子どもに見せたらアウトです。

子どもは大人より敏感に
大人の表情をみています。

大人が考えている以上に
ダメージを受ける子もいます。

理屈では
形ある物より
生命の安全が大切なことは
わかりきっていることです。

でも、わかっているけれど
時々・・
物を優先してしまうのが
我々なんですね。

ですから
日々、相手を思いやる気持ちを
大切に生活していきたいですね。


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