2021-12-02
<何でもタダがいい?デフレマインドが横行しています>
昨日のペイントの話からの派生で
仕事に対する対価というものについて書きます。
あなたの名前を売ってあげますから
タダでセミナーしてください!
作品を寄付してください!
こういう話って本当に多いんです。
自分が身につけた技術
仕事に対して
それ相応のお金をいただくのが
いけない事のような
雰囲気になることがありますが
悲しいことに
世の中にはタダで何かを得るのが
当たり前と思っている人もいます。
このような状況を
『デフレマインド』として
あるエピソードがツイートされていました。
ある中学生が包丁研ぎにハマり
職人のところに弟子入り!
全国を周り、無料で包丁を研いでいると
美談のように放送されていたそうです。
これは一見、
とても素晴らしい行為のように思えるのですが
果たしてそうでしょうか?
確かに見習いの中学生ですから
お金をいただくなんてできないでしょう。
修行中の身であるので
対価としてお金をいただくことを
躊躇したのかもしれません。
この中学生が全国全ての包丁を研いで
他の職人さんたちの仕事を奪う事は
まずないので
需要と供給のバランスが
崩れることはないにしても
最近のテレビは
採算度外視の行動ばかりを
美談にしたがります。
この中学生の行為も
結果、包丁研ぎで生計を立てている職人さんの
付加価値を落とすことになっていると思うのです。
付加価値を落とすと言えば
最近、気になっているのが
テレビで
おもうまい店という番組がありますが
安くてボリュームたっぷりの
食事を採算度外視で提供している
飲食店を紹介する番組です。
番組をみていると
私がスーパーで買い物して
手間暇かけて作った食事より
はるかに安く・ボリュームがある食事を
提供しています。
バラエティで面白おかしく
放送していますが・・
これでいいの?と
疑問に思ってしまうのです。
お店の採算度外視の心意気は
大したもんです。
そういうお店は家族経営で
みんなが美味しいと言ってくれたら
それでいい!
利益が薄くてもいい!
利益は二の次というスタイルですが
一方で利益を出さないと
人を雇えない、
潰れてしまう飲食店もあるのです。
ものには限度というものがあります。
こういう、安さこそ素晴らしい!と
美談にしているテレビもテレビですが
そこに群がる人がいるから放送されるわけで・・・
行きすぎた『デフレマインド』で
困る人も沢山いるはずなのです。
私も一時はどっぷり「デフレマインド」を
持っていたと感じます。
節約することや
お金を大切に使う事は
絶対に必要なことですが・・・
最近の身銭を切る風潮は
よろしくないと思うのです。
子どもたちにもあまりケチケチしているところばかり
見せるのではなく
必要な所にはしっかりとお金を払い!
稼いだお金を正しく循環させる技を
教える・見せる必要があると思います。
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