第425号<恵方巻きが大量廃棄!嗚呼、もったいない!>

2022-2-9

<恵方巻きが大量廃棄!嗚呼、もったいない!>

ネットニュースで
節分の時に食べる恵方巻きが
なんと10億円以上の
廃棄処分がされたと書かれていました。

景気の冷え込みで
お祭り気分に慣れない家庭が増えたのか?
記事を読んで
「もったいないな」と思いました。

元々、私が若かりし頃までは
恵方巻きの行事なんて
全く知りませんでした。

それもそのはず
節分に恵方の方角に向かって
太巻き寿司を食べる習慣は
関西で始まったこと。

恵方巻きは、
江戸時代から明治時代にかけての
大阪での節分のお祝いで
商売繁盛を祈ったのが
始まりとされています。

花街の商人や芸子たちが
節分に芸遊びをしながら食べたそうで
「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」と
呼ばれていたそうです。

巻き寿司も七福にちなんで、
7つの具を入れて巻くのが基本で
ありがたい巻き寿司だったようです。

全国的に有名になったのが
1989年に、某コンビニが
広島県で太巻きを売りだし
名前も『恵方巻き』として大ヒット!

このヒットに乗じたのが
コンビニ・スーパー・デパートで
我々もまんまと乗せられたわけです。

一時期は予約販売で
当日には近くのスーパーでは
購入できない時もありましたが

始まりが1989年ですから
私が大人になってから流行り始めたので
業界が仕掛けたものだと
重々承知していました。

地方発信の面白い日本行事を
全国に拡散するのは
大賛成ですが・・・

やはり、度が過ぎると
このような廃棄処分になるわけです。

それに一年に1回太巻きを食べて
幸せを願うって言うのも
虫のいい話です。
太巻き食べてあとは何もしませんでは
意味がありません。

お正月だけ神社にお参りにいくとか
節分の時だけ
豆まきして太巻き食べるとか
楽しいイベントだけで終わる事なく
そのルーツや先人の思いや慣わしを
理解して
思い馳せなければいけないと思いますね。

参考記事
https://sn-jp.com/archives/69351

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