第462号<子どもだって理不尽な場面に遭遇します。>

2022-4-1

<子どもだって理不尽な場面に遭遇します。>

息子が小学校6年生の頃ですが
クラスは学級崩壊が起きていました。

新人の若い女の先生が
クラスをまとめることができず

6年生の途中から
先生自体が子どもたちの指導に
半分ギブアップしたわけです。

クラスには問題児もいました。
頻繁に喧嘩になり
時にはハサミを持ち出したり・・

その度に保護者は
学校に呼び出され
現状報告やら
今後の対策の
話し合いをさせられるのですが

不思議なことに
問題児の親御さんは来ないんです。

私は息子に
喧嘩について話をして
「大変なことになる前に
喧嘩を止められるといいね。」
そんなことを
話した記憶があります。

ある時、クラスで
また喧嘩が勃発しました。

我が息子は
喧嘩を止めなければいけないと
暴れている子を抑えて
騒動を収めたそうです。

人伝にその話を聞いたので
大事になる前に
友達の喧嘩を止めて偉いと
思っていたのですが

その日のうちに担任から
電話がきて、
こう言われました。

「◯◯君が息子さんに喧嘩を止められた時に
強く腕を抑えられて
痛かったと言っています。
これから喧嘩を止める時は
もう少し優しくやってください。」

はぁ?あなた、
喧嘩を見ているだけで
止められなかったでしょ?

実際、この先生は見ているだけで
止めることができなかったのです。

怪我人が出るかもしれない喧嘩を
先生が全く止めてくれないから
息子が止めたんです。

息子が褒められるならまだしも
息子だって怪我をするかもしれないのに

大暴れしている子を
抑えるときは優しくしてくれ!とは
どういう感覚でものを言っているのか?
全く意味がわかりませんでした。

頭に来た私は
即座に学校に出向いて
状況説明を求めました。

同じ学年の他のクラスの先生たちも同席して
ヒアリングをしたのですが
当然ですが、平謝りでした。

先生の思い通りに
クラスがまとまらないこともあるでしょう。
理想と現実があまりにも違っていたら
先生のやる気も出ないかもしれません。

しかし、教育者を目指して
その職についたのなら
その仕事は
子どもたちの人生に
大きな影響を残すと
肝に銘じておかなければいけません。

一昨日のメルマガでも書いた
小学1年生の漢字テストもそれです。

テストの添削を甘くしろと
言っているのではありません。

点数を与えない正当な理由があるのか?
ってことです。

むやみに頑張っている子どもを
貶めることをしても
良いことなんてないと思うのです。

それでも、子どもたちが
こういった理不尽な立場になった時は
対処方法やメンタルの添え方などを
我々、親も考えておく必要が
あると思うのです。

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