2022-4-22
<古典と英米文学を教える高齢者デイサービス>
高齢者のデイサービスで
古典や英米文学を教えるという
記事を読みました。
なんでも認知症の老人が通う
デイサービスで
大人が学ぶ教養の授業として
古典や英米文学を教えている施設があるそうで
『介護保険で通える大学』とありました。
講師陣は有名大学の名誉大学教授など
一流の講師陣を揃え
利用者は真剣に授業を聞いていて
できることも増えていると
ありましたが・・
これって本当でしょうか?
何か知らない間に
医療がすごく発達して
認知症に効く薬ができたのでしょうか?
認知症は治る病気になったのでしょうか?
義母はアルツハイマー型認知症ですが
新しいことを覚えることは
ほぼ無理です。
例え、一瞬覚えられたとしても
すぐ忘れてしまいます。
簡単なことをやっとひとつ覚えて
今まで出来たことを
何倍もの速さで
忘れている感じです。
アルツハイマー認知症は
今までできた事も
徐々にできなくなりますし
できる事は減っても
増える事はほぼありません。
なんらかの訓練を継続することで
衰える記憶のスピードを
緩やかにすることが大切だと考えます。
でも、その訓練が
古典や英米文学の勉強では
ないように感じるのです。
勿論、このデイサービスの取り組みは
とても素敵で素晴らしいと思うのですが
実際に介護をしている者からすると
信じられないと思ってしまいました。
初期の認知症のご老人は
プライドもあり
簡単な計算などは馬鹿にして
やらない人も多いといいますが
問題はどのように患者の病状の
進行を遅らせるかだと思うのです。
古典や英米文学に興味を持たせて
認知症の進行を遅らせることは
可能なんでしょうか?
そもそも、人生の中で
あまり触れてこなかった勉強に
興味を持つのかも疑問ですし
特定の高齢者にしか
対応出来ないのではないかと思うのです。
それよりも認知症の高齢者は
日常生活のなかで
簡単な計算が出来ない
物の名前を忘れる
食べたものを忘れる
洋服の着方を忘れるなど
こういう基本的なことが
徐々にできなくなるわけで・・
日常生活に関わることを
訓練しながら楽しみを見つけることが
大切だと思うのです。
それは古典や英米文学とは
違う気がするんですけど・・
と、ふと、そんな事を思いました。
元記事はこちら ↓
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20220329-OYTET50008/
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