第580号<本物を見抜く力を養う方法>

2022-9-16

<本物を見抜く力を養う方法>

昨日のメルマガで
AI作品が優勝したニュースで
なんだか自分のモヤモヤを
吐露しました。

その前の日は
手作りマーケットサイトで
執拗に値切るお客の話を書きました。

昨今、オンリーワンに対する
理解に乏しい人が多いと思うのです。

理由としては
すぐにコピー商品が出回るので
安価に似た商品を
買えてしまうことが
理由の一つにあるのかもしれません。

優勝したAI作品は
勿論、色彩の設定や構成に
時間はかかったかもしれませんが
その後は量産できるわけです。
データに
残しておくこともできるわけです。

一方で絵筆を握り
自分の思いをキャンバスに
表現した作品は
2度と同じ作品を
描くことができません。

なぜなら、描き手の気合いや
息使い、その日の気温、お天気
筆の状態、ピグメントの割合など
何通りの偶然が重なり合って
一つの作品が出来上がるからなんです。

手作り商品も
一人の作家さんが
デザインを考え
色彩などのコーディネイトをし
丁寧に仕上げた
オンリーワンなのです。

AI作品を良いと思う人も
手作り作品を値切る人も

そもそも、作者に対する
リスペクトが欠如しているのではないでしょうか?

子どもたちには
違いのわかる大人に
なって欲しいと思いますし

製作者に対するリスペクトを
常に持ち続ける人になって欲しいです。

あなたはお子さんの教育として
子どもの作品やお制作したものを
家に飾ってあげていますか?

家族で褒めてあげていますか?

作品を愛でる教育は
有名な絵画を見せるだけではないのです。

身近なところでは
子どもの作品を飾ってあげることが
情操教育としての
作品に思いを馳せる訓練になります。

これからの子どもたちの未来は
様々なことが簡略化され、
便利になっていくでしょう。

しかし、本物を見抜く力を養うには
便利なAI、デジタルの世界に
浸かっていてはダメなのです。

つまり、原始的な活動
例えば、本物の絵画を鑑賞する
映画館で映画をみる
自分で何かを作ってみるなど

とにかく、五感を刺激して
地道に養っていくしかないのです。

子どもの頃から
このような訓練をしていれば
AI作品が本物の作品よりいいとか
見境なく値切るような大人には
絶対にならないと思うのです。

子どもたちが大きくなったら
違いがわかる大人になって欲しいですよね?

それには何をすればいいのか?
やり方は簡単です。

でも、ちょっと面倒で
継続的にやらなければいけません。

子育てとは
面倒なことを率先してやることなんです。

次へ

過去ログリストへ