第596号<素読って知っていますか?素読のすすめ!>

2022-10-13

<素読って知っていますか?素読のすすめ!>

文芸評論家の小林秀雄先生と
天才数学者の岡潔先生の
対談本を読みました。

天才同士の対談は
何だか難しい言葉や単語が出てきて
何度かじっくり読まなければ
先生たちの意図することが
全く汲み取れません。

先生方の本は
自己啓発本として
何度も読み込んでいる方もいますが・・

子どもの教育についてのお話が
非常に興味深かったので
シェアしたいと思います。

まず、子どもの教育で
お二人は『素読』を
激推しされています。

私もこの意見には大賛成で
我が子たちが小さい時に
もっとやっておくべきだったと
反省をしております。

さて、素読とは何か?
それは
意味のわからないものを
とにかく読ませて暗記させることです。

子どもは小さければ小さいほど
記憶力があると言います。

この時期に素読で覚えたものは
なんの苦労もなく覚えてしまい
以来忘れることがないと言います。

ですから、どの子も苦なく
古典や論語を覚えてしまいます。

良い例が九九です。
九九をひたすら唱えていたら
いつの間にか覚えていたという
経験があると思います。

しかし、はじめは子どもは
かけ算を理屈では覚えていません。
とにかく唱える、意味がわからなくても唱える。

九九がスラスラ言えるから
計算のスピードが早くなったり
難しい算数の問題が
解けるようになるのです。

ありとあらゆるものを
九九と同じように素読で
暗記をすると

例えば古典の素読は
5歳で意味もわからず覚えたことが
色々な知識をつけることで
年齢とともに
理解が変化していくのです。

最初は意味がわからずとも
その「すがた」を覚えさせること
リズムを体感することは
必ず年齢を重ねることにより
本人の血肉になるということです。

幼児に素読させる事は
その子の人生を豊かにしてあげる
とても簡単な方法だと思いました。

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