2022-12-14
<子どもに無限の愛を注ぐ父親の話>
今、宮沢賢治の作品を
無性に読んでみたい気分です。
賢治の詩集、童話は
1回や2回読んだくらいでは
理解するのは難しいです。
特に詩集は
賢治が何を思って
何に対してこのような
表現をしているのかが
じっくり読まなければ
理解には遠く及びません。
お笑い芸人で作家の
又吉直樹さんが
賢治の『眼にて云う』について
話していますが
やはり、直木賞作家である又吉さんの
感性は素晴らしいし
自分の中に
賢治を腹落ちさせて
喋ってるのがすごいと思うのです。
読み手によって賢治の作品の
理解は千差万別で
何度も読んで味わうのが
オツな楽しみ方だと思います。
そんな賢治の生涯を
父親の目線で書かれた本が
『銀河鉄道の父』です。
www.amazon.co.jp/dp/4065183812
宮沢賢治は知らない人がいない
有名作家ですが
有名になったのは彼の没後です。
生前、自費出版した本は全く売れず
家業を手伝わせても役に立たず
国柱会という宗教団体にハマり
思いつきのように
さまざまな活動をし
その度に父親の資金をあてにして
はっきり言ってバカ息子です。
しかし、息子は可愛い!
見捨てることなんかできない。
息子の書く文章には何かがある。
息子がやりたいことだったら
やらせてやろう。
ついつい助け舟を出してしまうのです。
そんな父親の目線で
賢治の生涯が書かれています。
子どもを持つ親ならば
この父親の親バカぶりはわかるし
なぜか感動する本です。
賢治のような子どもを育てるのはしんどい!
でも、自分の子どもを信じて見守る
無限の愛情は親にしかできないことだと
思い知らされる1冊です。
この本を読むと
なぜか宮沢賢治が読みたくなるのです。
『銀河鉄道の父』
www.amazon.co.jp/dp/4065183812
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