第193号<モンテッソーリの敏感期について:後半>

2021-03-22


<モンテッソーリの敏感期について:後半>


先週、モンテッソーリ教育の
『敏感期』について書きました。

今日はその続きです。

『敏感期』は大体3歳から7歳頃までの
子どもの不可解な行動のことを言います。

ざっくり言うと
小さい子どもの反抗期のような行動の事です。

でもどうしてこんな反抗期のような行動に出るのでしょうか?

それは小さい子が違いがわかりすぎるからなのです。

大人になった我々には想像もつかないくらい子どもは敏感です。

少しの変化も感じとる能力があるのです。

ですから自分を取り巻く環境がちょっとでも変化すると
気持ち悪くってダメなんです。

モンテッソーリはこの『敏感期』こそ
最も才能を伸ばせる時期としています。

なぜなら、『違いがわかる』からです。

例えば

語学・・・
日本人はよく発音のことを言われますが

それは日本語と英語の舌の動きが違って
発音が難しい音が存在するからなんです。

もう1つは絶対音感です。

先天的に絶対音感が備わっている子もいますが
『敏感期』に音当てなどのゲームで
音の違いを学ばせた子どもは後天的でも
絶対音感を身に付ける事ができるそうです。

すごくないですか?

語学も音感も耳で違いを聞き分けて
実際に表現すると言う難しいことをするわけです。

しかし、些細な違いがわかる『敏感期』に訓練すると
これらの感覚は子どもの能力として
自然と備える事ができるのです。

ですから、子育て中のお母さんは
子どもがイヤイヤばかり言うので頭にくる事が
多いかもしれませんが

語学や音感、特に聴覚の才能のを鍛える素晴らしい時期です。

子どもを理解してあげて適切な対応をしてあげてください。

絶対に頭ごなしに叱ったり急かしたりしないでくださいね。

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