第252号<歴史教科書ができるまで>

2021-06-11


<歴史教科書ができるまで>


教科書は正しいと思いますか?

子供たちが勉強する教科書は
正しいと思うのが普通ですが
学問は常に進化していて
特に歴史については
政治の状態や様々な視点から
解釈が違ってくるのが常です。

昔、自分が覚えていたことと
内容が微妙に違っていることも多く
世論によって
大きく変わってしまった事柄も存在します。

その違いを楽しんだり
忘れていたことを思い出したり

またまた

新しい歴史の発見に出会うのも
歴史本を読む醍醐味でもあります。

最近、手に取った
竹田恒泰さんの編集されている
『中学歴史』教科書が面白いです。

『中学 歴史 令和2年度文部科学省検定不合格教科書』

https://amzn.to/3v2tNKM

この本は教科書検定に
何度も不合格になっている原稿を
同人誌(ご本人がそのように言っています。)と

いう名のものとに出版している本ですが・・・

すごく面白いしめっちゃためになります。

この本は
一般の書店では売っていなくって

紀伊国屋書店とAmazonで購入できます。

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文科省に指摘された部分を
赤線で注釈を入れて
なぜ、指摘があったのかを
解説している教科書で
いわゆる『ダメ出し教科書』なのです。

内容的にはかなりレベルが高く
こんな教科書で
勉強できたら嬉しいな〜と思ってしまいました。

歴史って
様々な経験や人生に照らし合わせて
興味を持ったりするものですが

どうしても子供たちに
歴史を学ばせるとなると
点数を取りにいかなければいけませんから
暗記科目となりがちです。

私も年号を語呂合わせで覚えたり
勿体ない勉強の仕方をしていたものです。

この不合格教科書ですが
ダメ出しされている
赤字の注釈を読むのが面白いんです。

それにしても
1冊の歴史教科書ができるまでは
本当に大変な作業です。

ですからこそ
子供たちの教科書は秀逸でなければいけません。

子供たちが暗記ばかりに頼らずに
歴史の様々な出来事を
深く考えられ、意見交換できるような
学びができるといいな〜と思いました。

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