第255号<お話の記憶の訓練 その3>

2021-06-16

<お話の記憶の訓練 その3>

小学校受験の『お話の記憶』の問題は
右脳を鍛える方法として
とても効果的です。

連日、右脳を鍛えるメリットを
お伝えしていますが

『お話の記憶』って
実際にどんな問題が
出題されるのでしょうか?

ある問題に出てくる登場人物は

ウサギ、コアラ、ゾウ、
キリン、クマ、サル、アリ、バッタ

なんと8匹(8頭)でした。

聞き取りするお話の
文字数は700字から900字で
原稿用紙2枚分の情報量があります。

これを耳だけで聞いて
一回で理解して問題に答えるわけです。

質問の内容は

サルさんの家のドアに描いていた花は?
ウサギさんがお弁当を食べている時にみた虫は?

お弁当の中身は?

被っていた帽子の色は?
お店で売っていたパンは?

◯◯パンの中に入っていたものは?
登場した動物の順番は?

どうですか?
難しいと思いませんか?

相当な集中力が必要であると同時に
左脳的に考えては
覚えきれないと思います。

右脳的に
頭で絵本を捲るように
記憶していなければ

全問を回答することは
かなり難しいと思います。

勿論、この問題は『お話の記憶』の
問題の中でも難問に入ります。

もっと優しい問題もありますから
そこからスタートするのが1番です。

では日常でできることは・・

常に新しい絵本を与える
読み聞かせる
想像力を育てるために
本物を見せてあげる
語りかけをする

基本的な働きかけをすることです。

生まれた時から継続的に
この『基本的な働きかけ』をしている子どもは

要領さえ掴めば
『お話の記憶』の問題は
割と簡単に解けるようになります。

問題が解けない子には
問題文を分解して
登場人物を減らす
10ある行動表現を
最初は2くらいから始めるなど親の手加減が必要です。

その子のレベルに合わせて
問題を端折ってあげる
工夫も必要なのです。

問題が解けないからと
イライラせずに
子どもを落ち込ませないで

難しい問題は簡単に作り替えて
徐々に実際の問題に近づけていく
そんな親の作業が必要かと思います。

忙しい親御さんも多いと思いますが
親のひと手間で
子どもは大きく伸びると思います。

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