幼児教育のおいて
数の概念を体で覚える働きかけはどのようなものがあるのでしょうか?
今日は我が家で数を認識させるためにやった働きかけをご紹介します。
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この記事を書いている私は二人の子どものママです。
子どもと言っても、彼らはすでに社会人で医師として働いています。
このブログは私が子どもたちに行なってきた幼児教育をまとめています。
Contents
ヘレンケラーに学ぶ ものと数の認識
ヘレンケラーの伝記を読むと
1歳の時、病のために視覚と聴覚を失いました。
そのため目からと耳からの情報が入ってこなくなったために
当然、発語もできなくなり
いわゆる『三重苦』を背負う事になってしまいます。
物語の中で
家庭教師サリバン先生がヘレンに
水=waterを
全ての物には名前があり、文字で表すことを認識させるために
ヘレンの手に水をかけて
その後 W A T E Rと指文字を伝えることを繰り返して
最後にやっとヘレンがその事に気付くという有名なくだりがあります。
これはヘレンに限った事でなく
幼児に物には全て名前が存在している事を
認識させるのは中々難しい事です。
ですから市販のカードの類は表は絵で裏は文字になっているわけです。
このカードをお子さんに見せるときは表と裏を素早く言葉を発しながら見せるのがコツです。
そして、カードだけでなく
なるべく本物を見せた方が良いと言っているのは
ここの認識をしっかり定着するための
一番効果的な方法だからです。
最初の一歩、数字の認識
物=文字を認識させるのは
読み聞かせをしていたり、
実際、見ているものの間に文字を擦り込む事で理解ができます。
しかし、ある物体の個数=数字の認識は
子どもは中々理解できないものなのです。
ここの部分をしっかり理解しないで足し算引き算に入ると
数字の概念なしで計算練習をする事になります。
つまり数字の形をひらがなや漢字と同じように覚えて
足し算、引き算の練習をする事は
ただの暗記になってしまう可能性があるのです。
そうなると
ある一定のところまでは計算ができますが
スランプに陥る、伸び悩む可能性が出てきます。
今日は私が子どもたちに行った
数字の概念をしっかり認識させる方法を書いていきます。
数の基本は●から
基本はみんな同じ形、同じ色、丸
まず数を認識させるためには
他に集中力を取られてはいけません。
ですから市販の数カードは丸い形になっているのです。
りんごが1個
りんごが2個ではなく
●が1個
●が2個で認識させます。
数カードで
●=数字を認識させるので
カードの見せ方は
●の付いているカードを見せてから
瞬時に裏の数字を見せます。
これはフラッシュカードのやり方と同じです。
手作りカードのススメ
カードは手作りでもOKです。
現在は千円程度でカード教材はたくさん市販されています。
ですから、購入するのが一番てっとり早いです。
しかし、厚紙を準備して市販の丸いシールを貼り
お子さんんと一緒にカードをはじめから作っていく方法も
とても効果があります。
現在、幼児教材は沢山販売されています。
買った方が時間的にも経済的にも安いくらいです。
しかし、手間暇かけて作った物の方が
子どもへのインパクトが強い感じがします。
さらにその作業を手伝わせる事が何倍にも効果として帰ってくるような気がします。
数の認識はまずはドッツカードから
認識はまずドッツで確認させる
よく公文式プリントで
りんごの絵があって
りんごが1つの時は『1』
りんごの絵が2つの時は『2』のように書いています。
それが別のプリントでは
ハチが6匹の絵には『6』
ぞうが3頭の時は『3』のようになっています。
これは実は混乱を招く元だと私は思っています。
国語で
ものと文字の認識をさせるためにカードも見せている時には
物の画像⇄文字を徹底的に教え込みます。
ですから、りんごが何個あるかと
物体に対して
数字の概念を問われると混乱を招くのです。
私は10の概念が出来上がるまでは
ドットカードを使って認識をさせました。
これは普通の情報カードとは別の働きかけとしてやっていました。
数字の基本は1-10
では、どのように数の概念を認識させるのでしょうか?
私は子どもが生まれた時から
ドッツカードをランダムに見せていました。
時間にして毎日数秒、無作為に選んだ20枚を見せていました。
これは生後1ヶ月からできます。
作ったカードは手作りで100までのドッツカードです。
くもんの数カードは●が規則正しく並んでいます。
ドーマンドッツカードは脳を鍛える目的がありますので
この並びはバラバラです。
考え方としてはカメラのレンズのように目から情報を一度にとる訓練ですので
●の位置はバラバラの方が良いのです。
このカードを毎日ランダムに見せている事を前提で
数カードに入っていきます。
私の感覚ですと
この数の認識に使うカードは『10』までいいです。
ですから1日にやる働きかけは
①ドーマンドッツカードをランダムに20枚
②数カード1-10
そして上記①②に加えて
10までを徹底的に認識させるために様々な遊びをしました。
私が作った数の補助教材1
ちょっと大きめのサイコロ
ホームセンターでキューブの木材を買ってきます。
各面に●を塗って
大きめのサイコロを2個作ります。
最初は1個で出た目の数を当てるゲームをします。
例えば
出た目が『3』ならば
『3』と言わせます。
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次に2個サイコロを使って出た目を言わせます。
例えば
出た目が『3』『5』の場合
『3』『5』と順番に言わせます。
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そしてそれが完璧にできるようになったら
2つの目を合わせていくらかを答えられるように誘導します。
この場合
出た目は『3』『5』なので
『3』『5』 2つ合わせて『8』
と言えたら完璧です。
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たった2つの大きめのサイコロで
いくらでも遊ぶ事ができます。
2つと言わず3つ4つと作ってもいいと思います。
興味を持たないのは
まだ最初の段階のカードの見せ方が足りないか
頭の中が整理されていないからです。
また、サイコロ自体に興味を持って
自分勝手に遊んでしまう場合はそのままにしておきましょう。
別の好奇心をどんどん開発させているよい傾向です。
お母様が計画しているような動きをしない
反応をしないのはいけないことではないです。
私が作った数の補助教材2
これは三石 由起子さんの本で紹介されていたものです。
確か厚紙で作るように紹介されていましたが
全て木で作りました。
この教材の目的は10の概念をしっかり植え付ける
10までの足し算引き算の導入につなげる
この教材をスイスイできるようになると
公文式の一桁足し算のところは楽勝です。
カードだけに頼らず実際に触らせる
工夫次第でいくらでも数の概念を受け付ける訓練はできます。
今回紹介した例は一部です。
考えたらいくらでもアイディアが湧いてくるはずです。
そのアイディアをお子様の遊びに導入するだけなのです。
なぜ、アイディアが大切だよと言っているかというと
いくら、我が家でやった働きかけをご紹介しても
興味を示す子と示さない子がいるからです。
これは二人の子どもを育てたのでよくわかります。
ハマるものが子どもによって違うのです。
それは理解力という事もできますが
理解のスピードが早い子が優秀とかそう言う事ではないです。
我が家の場合も
育児記録を見ても
明らかに上の子の方が下の子より優れていました。
上の子の通用した事が下の子には全く通用しない事なんて
毎度のことでした。
みんなが興味を示しているのに興味を示さない
うまく遊べないのなら
必ず原因を探って、できない分の代替えの働きかけを用意するべきなんです。
このようにしていると
必ず子どもたちの能力というのは最後は帳尻が合ってくるものなのです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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