子どもに絵を教えるのは
非常に難しいものです。
本来は子どもの感性で絵を描く方が理想ではあるのですが
受験などを控えている場合は
問われている内容を
正確に絵に描く必要があります。
今日は鉛筆を持てるようになって
◯・△・□を基本に
絵を想像して描けるような訓練について書いていきます。
Contents
子どもの手先の感覚は8ヶ月から
子どもの指の感覚は
生まれた時はまだ未熟でうまくものを掴むことができませんが
大体、8ヶ月くらいから親指と他の指を
別々に動かすことができるようになってきます。
この段階で筆記用具を与えるのは
なかなか難しいと思われるのですが
無理なく運筆練習をさせるのであれば非常に有効です。
鉛筆を持って何かを書く、描くのは
ちょっと、早いかもしれませんが
ここの目的は早くクレヨンや鉛筆になれることです。
今日はこの運筆練習の後に
ある程度、ぐちゃぐちゃ書きができるようになってからの
お絵かき遊びを紹介します。
ある一定のレベルまでお絵かきはできるようになる
運筆練習ができるようになって
文字の練習や数字の練習を始めて
割と子どもは早く字が書けるようになります。
しかし、お絵かきに関しては
子どもによってその作風は千差万別です。
本来ならば
このお絵かきも運筆練習をした後に
自由に本人の感性で描かせるのが一番なのですが
何もお絵かきを教えなくても
見た物体の特徴をつかんで
それらしく描ける子がいる一方で
どうしてもお絵かきが上手に出来ない子もいるのです。
大人でもよく
『絵心がない。』と自分のことを言う人もいますが
まさに
お絵かきというのは
ある意味、本人が持って生まれた才能の部分もあるのです。
しかし、私はある適切な指導をして行くことで
どの子もある一定のレベルのお絵かきはできると思っています。
指示されたことをお絵かきする
小学校受験でお絵かきが入っている学校は多いです。
この目的は
- 聞いた話をどれだけ正確に覚えていられるか
- どれだけ的確に表現できるか
- 時間内にどれだけ作業できるか
お絵かきを通して
様々な子どもの能力を見つける試験なのです。
ですから、
ある程度、指示された事がお絵かきできるようになってないといけません。
根気がいりますが
訓練次第でこの受験お絵かきは上達します。
手始めに想像力を伸ばしながら
お絵かきも上手になる訓練をご紹介します。
上手にお絵かきができる準備
お話を聞いて、その内容を絵に描く
勿論、制限時間があります。
いくら上手にライオンが描けたとしても
30分もかかっているのでは
指示された作業を時間内にできなかったという事で
点数はつかないでしょう。
聞いて、想像して、それを絵にまとめる
それも制限時間内に・・・
これは相当難しい事です。
勿論、こんな事、いきなりできるわけもなく
それなりの訓練が必要です。
そして、その前に
段階を踏んでじっくりとお絵かき練習を必要があります。
◯・△・□が上手に描けますか?
◯・△・□が上手に描けますか?
関連記事を載せておきます。
以前、書いたブログのお絵かきの記事です。
記事の内容で
◯・△・□にも少し触れましたが
今日は徹底的にここの部分について書きます。
*◯・△・□を正確に描ける練習
◯・△・□を正確に描ける練習をします。
まずはどのような筆記用具でも構いません。
最初は鉛筆でもいいでしょう。
受験ではクレヨンを使う事が多いです。
どのような時にも対応できるように
鉛筆・クレヨン・色鉛筆・筆ペン・・・
色々な道具を使わせてみましょう。
*◯・△・□で想像させる
◯・△・□で想像させる
では、画用紙に◯・△・□を適当に描いておきます。
まずは◯をじっと見せて
◯のものを想像させます。
言葉で言わせます。
沢山言えれば言えるほど想像力や知識が沢山あるという事です。
最初は沢山言えなくても大丈夫です。
例えば、子どもだったらこんな感じに言うでしょう。
りんご・スイカ・ボール・・・・
ここでちょっとヒントで果物や野菜は◯が多いと気づくと
どんどん閃いてきます。
りんご、さくらんぼ、ぶどう、スイカ、トマト、みかん、なし・・・
このように増えていきます。
ある程度、想像で沢山のものを言えるようになったら
次はお絵かきをしていきます。
*雑誌、広告を使って形を見つける
マジックを用意します。
クレヨンでもOKです。
スーパーのチラシや
不要になった雑誌などを利用して形を見つけます。
見つけたら形をなぞります。
*形を利用してお絵かきをする
これは画像をお見せした方が
イメージが湧くと思います。
チラシや雑誌を利用して形を探す事ができるようになったら
子どもの頭の中に
例えば◯=りんごと浮かぶようになります。
形と物体がイコールになると
お絵かきはしやすいのです。
最初は勿論、難しいので
ヒントを与えながら描いていきましょう。
*時間を計る
上手に描けるようになったら時間を計りましょう。
受験では制限時間があります。
丁寧に描くことも勿論大切ですが
まずは時間内に指定されたものを全て描くこと
出来るだけ沢山描くことが要求されます。
この作業の訓練をしていると
色々なお仕事がテキパキとできる子どもになります。
*基本ができるようになったら応用編
しっかり、1つ1つの物体を描けるようになったら
聞いたお話の内容を全部描けるような訓練に入りますが
まずは基本が大切です。
言われたらスイスイと複数個の絵が短時間で描けるように
練習するのがいいです。
5個描いて何分で終了するのか?
10分で何個描けるのか?
お絵かきを楽しみにながら
なんとなく誘導するのがいいのですが
ここでイライラしないでゆったりと構えて頑張りましょう。
*お絵かきを教えるメリット
先ほども書きましたが
働きかけの割にお絵かきというのは
なかなか成果が出ない分野です。
本来は自由にのびのびと感性のままお絵かきを楽しませるのが
いいのですが
いざ、受験となるとそのような事も言っていられないので
このような指導をする必要も出てきます。
しかし、私はこのような教え方も悪くはないと思うのです。
あまり上手にお絵かきできない子が
ちょっとのヒントでどんどんお絵かきができるようになるところも
私は沢山、目撃してきました。
そして、お絵かきのヒントをもらって
どんどん想像力豊かな、
お絵描きができるようになって行く子もいるわけです。
ですから
この方法でお絵かきの練習をしていると
必ずお絵かきは上手になりますし
上手く出来なかった子の自信になるのです。
是非、試してみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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