3日に発表されたユニセフの報告書が
衝撃的すぎました。
なんと・・・
先進・新興国38か国の子どもの幸福度調査で
日本の子どもの驚きの数字を目にしました。
Contents
日本の子どもの生活満足度 37/38
さて、ユニセフ発表の
子どもの幸福度調査ですが
1位がオランダ、
2位はデンマーク、
3位はノルウェー、
そして
スイス、フィンランド
日本は20位です。
しかし・・・その中で
自殺率の高さから
『精神的な幸福度』が37位と
38か国中の37位とはワースト2位
『身体的健康』は1位ですから
かなり極端です。
日本の順位が低い事はわかりましたが
1位のオランダと何が違うのか気になりました。
幸福度1位のオランダと何が違うんでしょう?
1位のオランダと何が違うの?
まず、Youtubeやニュース
ユニセフの報告書から伺える
日本とオランダの違いは
やはり両親の働き方が
全く日本と違っていました。
子育て中の両親は
協力しあって勤務時間を調節できる
仕事の選択肢があります。
それは、オランダ政府の子育て支援が
充実しているからではありません。
むしろ、オランダは予算を子育て支援に
多く充当をしているわけではないそうです。
国民の仕事の選択肢を増やしているのです。
ですから、子育てに対する支援が少なくとも
両親の働き方を自由に変えて
子育て時間に充当する事が可能なのです。
例えば
オランダはパートとフルタイム
賃金も待遇もあまり変わらないそうです。
子どもができた夫婦は
自分たちの働き方を柔軟に決めることができます。
その考えの中心にあるのは
子どもとどのように過ごすかです。
パートとフルタイムで
待遇がそれほど変わらなければ
パートで時間を自由にする選択をしても
お金の心配をする事がないわけです。
両親が二人でパート勤務をして
子育ての時間を調節
子どもに向き合う時間を増やせるわけですね。
なんとも自由な発想です。
オランダの授業風景
さらに、幸福度上位になった理由は
オランダの教育システムも
関係しています。
例えば
小学校は1週間の時間割はありますが
1日の時間割は生徒の選択です。
えっ?どういう事????ってなりますよね。
Youtubeでオランダの小学校の様子を見ましたら
同じ教室で勉強する内容は
子どもによって違います。
子どもが自由に科目を選択できるのです。
例えば、先生が
『今日は国語と算数の説明をします。』と言って
国語と算数の授業を開始します。
しかし、理科をやりたい子は
理科の教科書を開きます。
絵を描きたい子は絵を描いてもいいのです。
全てが子どもの選択だからです。
授業中に
算数の違う単元をやってもいいし
友達に勉強を教えてもらったり
教えてあげたりするのもありです。
先生は自分が宣言した授業を行うだけです。
ですから
クラスで子どもたちがやっている
内容は全部違います。
これが子どもの選択の自由というのです。
オランダの先生曰く
子どもたちが自分で選択した科目をやる事は
責任を持つことになって
勉強もより積極的に行う事ができるというのです。
この自由な学校環境と
両親と過ごす時間の多さが
オランダの子ども達の幸福度に直結している
のかもしれません。
夕食は家族一緒に過ごす
パート勤務を選択したオランダの親の場合
お互いのシフトをやりくりして
仕事します。
そして、必ず夕方6-7時までには
家族で食卓を囲むわけです。
家族で食卓を囲む事
会話をする事は大切な事です。
昨今の日本の子ども達の塾事情、
両親の働く時間を考えると
一緒に夕食を食べる事は
難しい家庭もあるかと思います。
オランダ方式、日本では難しいかも
オランダの両親のように
日本の親ができますか?という話になります。
確かに理想的ではあるかもしれませんし
実行するのは難しいと思うのです。
子どもができたら
両親ともにパート勤務になるなんて
日本ではあり得ません。
お給料や社会保障がなくなってしまう
可能性もあります。
将来、どんどん嵩む教育費を
払う事ができなくなります。
また、そんな働き方に理解を示す会社がどれほどあるのか?
聞いた事がありません。
オランダが成功している理由として
両親達は仕事との両立を違和感なく
自然な形で受け入れる事ができているのです。
それは両親達も同じ環境で育てられて来ましたし
学校のシステムに慣れています。
オランダ方式を当然ながら
なんら偏見もなく
受け入れる感覚がついています。
この感覚を日本人が真似する事は
そもそも無理だと思います。
真似できるかもしれない事
オランダのように
真似する事はできないにしても
不名誉な順位では
なんらかの改善をする必要があると思います。
しかし、今の学校制度を
変える事は時間がかかりますし
日本のシステムだって
色々と考えられて確立したシステムです。
頭ごなしに悪いと言ってしまうのは簡単ですが
我々だって
その教育システムで大人になって来たわけです。
良い方向に向かうような解釈や
制限はあるかもしれませんが
何かできる事を
考えなければいけないと思います。
37位になった『生活満足度』は
子どもの自殺率の高さも関係しています。
命が関わっている事なので
なんとしても改善をしていく必要です。
我々大人にできる事って
何かないでしょうか?
コロナ禍がヒントになる
昨今
コロナ騒動の中で
日本人の働き方も変わりつつあります。
在宅勤務が増えて
より時間に余裕を持つ事ができるようになった人が
増えて来ているようです。
これはとてもラッキーな事だと思います。
今までの考え方が通用しない
働き方を変えざるを得なくなったわけですから
これを子育てに利用する事はできます。
私の周りでも
働き方改革で
在宅勤務が増えた方が多いです。
在宅勤務する事で
通勤時間や朝の身支度などの
時間を自由に使えるようになった方もいます。
さらには、お給料がそのままなのであれば
オランダとまではいきませんが
子育てをしているご家庭では
今まで不在であった父親が
子育てに関わるチャンス到来です。
また、一人で子育てを頑張って来た
母親にも時間的な余裕が
生まれる可能性もあるのです。
日本にいながら
子どもの幸福度をあげるには
どうしたらいいのか?
ポイントは
両親の働き方
つまりは子どもと関わる時間の使い方にあると思います。
皆さんはこの報告書を見て
何かできる事、見つけられたでしょうか?
今日はつらつらと思った事を書いてみました。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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