幼児教育 『1』教えて『10』ができる子とできない子

子どもによっては
1回教えてすぐ理解できる子と

何度も同じ事を教えても理解できず
細分化して丁寧に教えないと理解できない子がいます。

この差って何でしょう?

要領の良い子・悪い子

幼児期に子育てをしていると
覚えるのが早い子とそうでない子がいる事に気付きます。
特に兄弟姉妹でも違うと
あれ?っと思うことがあります。

同じ条件で働きかけを与えても
早くできる子、できない子・・・
ご飯を早く食べられる子とそうでない子
この差はどうして生まれるのでしょうか?

同じ兄弟姉妹で同じように育てっているのに
全く違う反応だった経験がないですか?

一見、さっさとできる子で
要領がいい子が優秀で

何をするにも時間がかかって
何度も教えないと覚えてくれない子の方が
能力が低いと思いがちですが

実はそうじゃないですよ。

我が子の場合も全然違った

我が子たちのタイプも全然違いました。

上の子は
非常に理解力があって
例えば私が『1』言ったら
『10』までわかっちゃうような子でした。

このような子は
勉強の面ではあまり手がかからないというか・・・
特に心配する事ってなかったです。

下の子は『1』を10個くらいに分けて説明しないと理解できないんです。
理解するまでに時間もかかりますし

3歳まで出来るだけ知識をつけさせたいと思っているのに
時間がかかるのなんのって・・・

特に上の子のスピード感で子育てしていたので
下の子の時間ロス?には・・・
どういうことなんだ?って疑問ばかりでした。

私の血が濃いからかもしれないとか・・・
遺伝子レベルのどうしようもないことかもしれないと思ったりしました。

しかし、これは子どもの個性なんですね。

そして、この差って子どもの本質的な能力にあまり関係ないんです。
それが証拠に
子どもたちは二人とも同じ道を選んで
今は立場が同じになっています。

互いの苦労の仕方は違えども
小さい頃の要領の悪さなんか全く関係ないんです。

要領の悪い子は教え方が上手い

要領の悪い子の方が
他人に何かを教える時の教え方が上手いです。

例えば、私がパソコンの事でわからないことがあるとします。

上の子は自分がやった方が早いから
さっさと私に説明をしないで処理をしてしまいます。

一方、下の子はどこがわからないかを確認して
それを説明して手取り足取り説明をしながら教えてくれます。

私としては
下の子に教えてもらった方が
その後は質問する事もなく
自分もやり方をマスターできるようになりますが

上の子のやり方だと
私はやり方の説明を受けていないので
また、同じ状況になった時に
また質問してしまう結果になります。

よく、塾の大学生のアルバイトを雇う時に言われている事ですが

東大生は
もともと自分が気づいたら勉強ができたので
勉強ができない子の気持ちがわからないそうで
教え方は上手ではないと聞いたことがあります。

我が子は教え上手

下の子が小学生の時、こんな事がありました。

クラスにはすごく活発で頭の良い子がいました。

彼は授業参観でも活発で
友だちの発表も
『さっき、◯◯さんが言ったことは少し違うと思います。』と
名指しで友だちの意見を覆すような事ばかりする子でした。

私も授業参観で見たことがありますが
注意しない先生も先生だけれど・・・
自慢げに見つめている母親も母親だと思っていました。

クラスの子どもたちは何か意見を言うたびに
必ず自分の答えに揚げ足を取られて、
答えや意見を否定されてしまいます。

そうなると・・・
段々、授業参観の発言率も低下していきました。

ある日、数人のお母様から

『いつも、勉強を教えてもらうっているみたいでありがとうございます。』
とお礼を言われました。

なんでも我が子の教え方が先生より上手で
わからないことがあれば
うちの子に聞けばよくわかる
嬉しい事をお母様たちに報告してくれました。

これにはちょっと驚きました。
そしてすごく嬉しくなった事を覚えています。

小学校の時の出来事ですが
その後、大学生になって塾のバイトもしていたようですが
教え方が上手だと言われていたようです。

このように
要領の悪い子というのは
勉強でも何でも、人の気持ちがわかるんですね。

そして、しっかり自分が子どもの頃に
やってもらった事を覚えているんです。

ですから、例えば勉強にしても
どうやって教えたらわかってもらえるか、
この子はどこでつまずいているのかがわかるのです。

自分も苦労した分、人に優しく親切になり
人に教えて、さらに自分も進歩するというような事を踏むのです。

今後が楽しみな『要領の悪い子』


要領の良い子の方が子育てはある意味、楽な感じがします。

そして、要領の悪い子の方が大変な事も事実です。
しかし、その時のお母様の対応はしっかり子どもに伝わります。

『全く、この子は要領が悪いんだから・・・』と思って接するか
『いろんな事を時間をかけて学んでいる。』と思えるか
全然違うと思います。

できない事を叱る前に
どこでつまずいているのか?
何にこだわって先に進まないのか?
こういうところもしっかりフォローしてあげた方が良いのです。

兄弟姉妹でも個性は色々です。

公文式で聞く兄弟逆転型は
上の子の能力を下の子が超えてしまったとか
進度が下の子が逆転したとか・・・

成績や進度ばかりに親の注目が行ってしまうと
どちらかの子がかわいそうな気持ちになる事もあります。

人と比べない育児をして欲しいというのは
生まれて数年での能力の差というのは誤差でしかないからです。

ちゃんと子育てに向き合っていれば
そもそも
つまらない事で人と比べる事はしないものです。

目標はもっともっと先にあります。

ですから、
生まれて数年で
『この子は要領が悪い子』って決めつけないで欲しいです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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