幼児教育の中で小学校受験は特別な位置付けがあると思います。
小学校受験では子どものあらゆる能力を確認できます。
学校はその子の才能や特技は勿論
多方面に渡る能力を
どれだけ持ち合わせているかを判断します。
ですから
小学校受験する時は
面接・運動・お製作・食事・ペーパーと
あらゆる面から子どもをチェックされます。
日頃の生活で
所作やお友達との付き合い方を
しっかり教えておかない部分も出てきます。
受験の中で一番難しいのが
小学校受験と言われるのもわかる気がします。
さて、今日はペーパーの中で
積み木の問題を解く方法をお教えします。
これは昨年のブログでもアップしましたが
やはり、苦手意識や
どうやって幼児に教えたらいいのか?
迷っている方が多いので
再投稿する感じです。
こちらのリンクも参考にしてください。
幼児教育 積み木の数え方 小学校受験にもお役立ち
0歳からの
数の教え方はこちらの記事でやるのがいいかと思います。
今回は受験を考えていて
これから積み木の問題をやろうとしている
子どもたちへどのように
家庭でフォローするかを提案していきます。
Contents
なぜ?積み木の問題が難しい?
積み木の問題は
数を数えるだけでなく
隠れている積み木を推測して数えなければいけません。
最初の問題は
せいぜい3個から5個くらいの問題から始まるので
簡単に解く事ができるのですが
年長さんの問題になってくると
20個近い積み木を数える必要があります。
ですから
5−6歳の子どもに求められている事は
・1から20まで数えられる力
・隠れている積み木も数える推測力
・問題を的確に解く作業力
これらのことを問うているのです。
時間をかければ
問題を解く事ができるのではなく
正確さと同時にスピード感も要求されている
難易度が上の問題です。
そして、ここで勘違いして欲しくないのが
ただ単に数字をスラスラと言えるのと
数の概念をしっかりわかっているのでは
違います。
よくお風呂で50まで数えられます。とか
言うお母さんがいますが
これは歌を歌うように
数字が言えるだけ
数字を書けるだけになっている場合があります。
もし、子どもにドッツカードや
実際に物を数えさせる訓練を
あまりしてこなかったのであれば
ただ数字が言える、書けるだけの
可能性もあります。
そのような子どもは積み木を数える段階で
正答率は下がってしまいます。
では、そのような場合
どのような基本的な訓練をしていくのかを
提案していきます。
Step1 数をしっかり数える訓練
難問になってくると
20個近い積み木を数える事になります。
受験では
幼児は数字を書けないことを前提としているので
数字を書く練習をするより
数を描く練習をします。
『書く』ではなく『描く』です。
例えば
こんな図があります。↓
子どもに数を数えさせて
答えを書かせる場合は
『8』ではなく
『◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯』や
『X X X X X X X X』や
『△ △ △ △ △ △ △ △ 』のように
指示された形で
その数を描く事ができるように
訓練します。
この訓練をすると
・人の話をしっかり聞く事ができる
・集中力が増す
・数の概念がわかるようになる
このようなメリットが期待できます。
先ほどのりんごの画像のように
色々な画像で数を描く訓練をしましょう。
その時に指示された形で
正確にできるように練習します。
それでは
Step2に進みましょう。
Step2 積み木を縦に数える訓練
複雑な形で積み上がっている
積み木の問題は
積み木の影に隠れていて
見えない積み木があります。
積み木の問題は
この見えない積み木を予測して
数に加えていく訓練をします。
例えば
↓は積み木を縦に積んでいます。
大体1個から5個くらいを
実際に積んであげて
◯で答えを描かせます。
上の積み木だったら
『◯』
『◯◯』
『◯◯◯』
が正解です。
このStep2が一番大切なところで
瞬時で縦に積まれている積み木の数が
わかるように何度も訓練します。
常にキューブの積み木を
遊び道具として訓練するのが理想です。
また、急いで難しい問題に手を出すと
途端に子どもは混乱する時があります。
じっくり腰を据えて取り組みましょう。
Step3 積み木の山を数える
積み木の山を数えるとは
複雑に積まれた積み木が
真上から見たら何個見えるかを数える訓練です。
例えば
この積み木の山は
真上から見たらこんな感じになります。↓
つまり縦に積まれている山は3個あります。
これを高い山から順番に数えていくのです。
この場合は3→2→1の山の順番に『◯』を描いていきます。
最初に3の山を数えて『◯ ◯ ◯ 』を描きます。
次は2の山で『◯ ◯ 』
最後に1の山で『◯』を描きます。
全部で『◯』が6個描けたら正解です。
そして数え終わった
山の天辺にはXなどの印をつけておく約束をします。
この作業が順番にできるようになるまで
色々と積み木を実際に積んでみて
数を数える練習をしていきます。
もう一つ例題を出しておきます。↓
Step4 数稽古する
Step3までできる子は
あとは実践を繰り返すだけです。
最初はうっかり数え間違いたり
する物です。
また、6個から8個くらいは
スムーズにできる子も
数が15個を超えると
ミスが出てきたりします。
積み木の数はあまり急に増やさないようにして
繰り返し根気よくやりましょう。
数稽古する事で
正答率もスピードもどんどん上がってきます。
受験しない子にも、良い訓練です
積み木を数える訓練は
小学校受験する子だけに必要なスキルではありません。
算数でつまずかない基礎がしっかり網羅されている問題なので
どの子も訓練する事で
学力の底力をつける事ができます。
ですから、積み木で遊ぶ感覚で
就学前に家庭学習として
訓練すると良いと思います。
子どものタイプによりますが
飲み込みが早い子と
そうでない子がいるのは確かです。
しかし、この積み木に関しては
一旦コツを掴めば
どの子も同じくらいの正答率になります。
なかなかコツを掴めないからと
叱る事のないように
ゆったりと構えて
子どもがこの訓練を嫌がらずにできるような
配慮をしてあげてください。
是非、お子さんとの家庭学習を楽しんでください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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