幼児教育 タブレット学習のデメリット 与えすぎていませんか?

先日、知り合いの子がタブレットを使って
学習アプリをやっていました。
今はこのような学習アプリが手軽にできるようになっていますね。

しかし、私はある疑問が浮かんだのです。
今日はタブレット学習について考えていきます。

タブレット学習って本当に効果ありますか?


その子がやっていたのは知育アプリでした。
カラフルな画面に映し出される
積み木の学習をしていたのです。

キューブの積み木を一方向から見て
実際、何個の積み木で構成されているかを当てる問題です。

この問題は実際、小学校受験で出題される問題で
多くの子供たちがつまずくパートです。

で、タブレットをやっている子は目にも止まらぬ速さで
タッチをしていくわけです。

私は
おおおおお!!なんとすごい!!と驚きました。

しかし、ある疑問も出てきました。

タブレットとぺーパーは別物


アプリを目にも止まらぬ速さでやっていて
果たして本当に理解しているのだろうか?

さらに観察していると
パターンがすでにわかっていてタッチしているように感じたのです。

実際、受験用のペーパーで似たような問題を
やらせると
そもそもペーパーをやった事がない子は面食らいます。

いきなり何を問われているのか、わからなくなるのです。

小学校受験の問題は難問になってくると
ただ積み木の数を答えれらば
よいレベルのものばかりではないのです。

受験はタブレット学習で大丈夫?


タブレットと同じ問題が出ているのに
なぜペーパーはできないのでしょうか?

それは小学校受験が重要視しているのは
言葉の理解だからです。

積み木がいくら正しく数えられたとしても
問われている問題が

積み木Aと積み木Bはいくつ違いますか?

2つ組み合わせるとどんな形になりますか?

同じ数の積み木でできている形はどれですか?

このように
瞬時で問われている事を理解して
ペーパーに鉛筆で正しい答えを書かなければいけません。

ここの部分は丁寧に段階を追って
積み木を使って教えていかなければいけない所です。

タブレットだけに頼る学習はここをクリアにしていないのです。

タブレットの問題はスイスイできるけれど
実際、キューブの積み木を持っていなかったり、触った事がない子は
パターンで覚えるだけになっている危険性があります。

小学校受験は何をみるのか?


受験をする子に学校が求めている事は
思考力、言葉の理解力、作業力、コミュニケーション力だと思います。

いくら複雑な問題を解けても
例えば、積み木を20個以上使っても
何個で構成されているかわかる子がいても

思考力、言葉の理解力、作業力、コミュニケーション力に乏しければ、
その子を合格にする選択肢はないと思います。

学校が求めている事は
先ほども取り上げたように

積み木Aと積み木Bはいくつ違いますか?

2つ組み合わせるとどんな形になりますか?

同じ数の積み木でできている形はどれですか?

このような問いを瞬時に正しく理解して
答えを導き出せる子でかつ
思考力、言葉の理解力、作業力、コミュニケーション力
が備わっている子が欲しいのです。

なぜなら、そのような子の方が
伸びしろが半端ないことを学校側はよく知っているからです。

手軽で人気のタブレット学習

タブレットで学習する事は
最近のブームであり、手軽にできる学習法です。

おまけに非常に安く勉強できるとなれば
ダウンロードしない手はないです。

私も魅力的な映像、カラフルな問題、テンポの速い出題
それなりに魅力がありますが
タブレットばかりに普段の学習を頼るのは危険だと考えます。

あえて言う、タブレットのデメリット


タブレットのデメリットを書いていきます。
メリットも勿論ありますが

これだけタブレット学習が流行っているわけですから
生活に浸透しているものを完全に排除はできません。

デメリットをしっかり理解して
うまく付き合う方法を考えるのが一番良いと考えます。

*使いすぎは体に悪い

PCや携帯もそうですが、使いすぎると
目の疲れ・痛み、ドライアイ、睡眠の質の低下と言われているのは
今や常識です。

*デジタル認知症になる危険性

デジタル認知症は、デジタル端末やインターネットを毎日6時間以上行うことにより、
脳の快楽物質(ドーパミン)が過剰に分泌されてしまい、脳細胞が死滅すると言われています。

2018年の調査では、
スマートフォンを利用する10~20代の10%以上が記憶障害と診断されております。
デジタル社会の現代病と言う事ができます。

これは大人でも深刻な問題ですよね。
私も長時間の使用をしておりますので、気をつけないといけません!

*書いて勉強をしなくなる

書く事をしなくなると記憶の定着率が悪くなります。

そもそも幼児教育で運筆練習をさせて手先を鍛えて
脳みそをモリモリ活性化させたいのに
その逆を行く行為になります。

*思考力の低下

操作が簡単で小さい子もすぐに使いこなせます。

ゲームをしているときの脳はある一定の時間をすぎると
活性化していない事がわかっています。

操作が簡単であるがゆえに思考力が養われず、
試行錯誤する力が低下する可能性があります。

*内容が頭に入ってこない

タブレット学習は、アニメーションが多く
視覚的には楽しく勉強に取り組めます。

しかし、そのアニメーション部分にだけ気を取られて
本来の勉強の理解はできない状態になる可能性があります。

映像の動作が多いということは、
言い換えると余分な時間が多いという事です。

タブレットで30分勉強したとしても
実際の勉強の内容は浅く、濃密ではありません。

*アウトプットがない

勉強で重要なのはインプットですが
実は本当に重要なのはそれをアウトプットすることです。

タブレットでスイスイ問題をタッチしているのに
ペーパーで理解度を測るとそれ程、定着していないのは
アウトプットがないからです。

補助教材としてタブレットを使うのはいいですが

必ず紙ベースで自分で書いてアウトプットできるようにしないと
理解していないのに問題を解いているという事になります。

*解答がすぐに出てくる

タッチしてすぐに答えが正解か不正解かが出てきます。

先にも述べたのですが、これだと熟考できません。

やり直して満点取るのはいいですが
これを繰り返していると・・・

本当はわかっていたのに間違えた!」とか言い訳を
するような子どもになりかねません。

*学習の応用力に欠ける

タブレット学習はパターン化されているので
先ほどの小学校受験の難問と言われる
問題には対応できないでしょう。

なぜなら、難問というのは言語理解力も問われる問題が多いので
人の話を聞ける、理解できる、
正しく実行できる、そして、正解を導き出せる子が学校も欲しいのです。

使い分けが大切


私は以前からスマホやタブレットに子守をさせる事には反対です。

しかし、アプリを見る事で子どもは泣き止み
よくお昼寝をしたり、クギ付けになったり
子育ての大変な時期には必需品である事も理解できます。

勉強の導入部分で楽しく理解できるので
あれば利用するのもいいですが

このタブレット学習で
成績が上がる、理解力が増す、コミュニケーション能力が鍛えられるとは
どうしても思えないのです。

何事も匙加減と言うのがあります。
そこをしっかりと理解していただき利用していただきたいです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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