幼児教育 幼児英語 脳のシナプスと他言語習得の関係

今日は脳のシナプスのお話です。
脳のシナプスとは
脳の神経細胞と神経細胞を結びつける接続部位のことです。

このシナプスが赤ちゃんにどのように機能するのか?
これがざっくりわかれば
赤ちゃんの適齢期にどのような働きかけをしたらいいかのヒントになるかもしれません。

シナプスの役割とは?


人間の脳には、
神経細胞から神経細胞へと情報を受け渡しているシナプスという器官があります。

最初にお母様のお腹の中にいる時、
胎児で26週くらいになると、脳に神経細胞をたくさん作りはじめます。

誕生の時までに、ほぼ一生分が出来るといわれているそうです。

しかし、神経細胞がたくさんあっても、細胞同士が
まだ、うまくつながっていないため、本来の機能を果たない状態です。

そこで生後から
脳を働かせて(効果的に刺激して)、細胞をつなぐ役割を持つ「シナプス」を
たくさんつくりだすことが大事になるとのことです。

シナプスが増えると神経回路が出来上がり、
たくさんの情報を早く伝えられるようになります。

これは運動能力を発達させて
運動、手先、言語、決断など様々な力を身に付ける事ができるのです。

「シナプス」がたくさん作られたことで、
赤ちゃんは、はいはい、つかまり立ち、歩けるようになり
たくさんの事に興味をもち、手先を使って色々できるようになります。

こうなると脳にさらに刺激をあたえ、
「シナプス」を増やしつづけていく事になるのです。

シナプスの増加と減少

人間の一生で脳のシナプスの密度が一番高い時期は、
生まれて8ヵ月から1年まで増え続けるそうです。

しかし、ある程度「シナプス」が出来てしまうと、
「シナプス」のつながりができなかった神経細胞は
消滅していくと言われています。

この事から、あまり使われなかった機能というのは
脳が不必要と判断してシナプスを削除するらしいのです。

なので、3歳くらいまでに
出来るだけ「自分の意思で手足を動かす運動」を
いわゆる五感を鍛えるような働きかけを
しっかり行わせて脳に刺激をあたえることが大切なんです。

0−3歳の働きかけが大切だと言われている理由は
このシナプスの働きによるものなのです。

シナプスを考えた働きかけとは?


では、どのように運動すればよいかというと、
歩く事と手先を使う事です。

歩行は重要であるとモンテッソーリ教育でも提唱していますから
非常に重要であることは事実です。

特に、1歳児にとっては、お散歩はとても大切な働きかけです。

歩きながら景色を見たり、自然に触れたり、立ち止まって観察したり
お母様とのスキンシップなど
歩きながらなされる全ての行動が
脳をきたえるための良い訓練になります。

ですから、なんでも移動はベビーカーだったり
車での移動では十分な歩行ができないわけで
働きかけが十分できていないという事になります。

また手を使った遊びも大事で、身近なものでは、
お絵かき、ねんど、砂遊び、折り紙
紙をちぎる、丸める・・・
このように手先を使うことを意識して働きかけをするのもいいでしょう。

普段、行なっている働きかけを
もっと意識的にしてあげると効果も倍増間違いなしです。

他言語(英語)とシナプス の関係


さらに、ある実験によれば、
赤ちゃんには、成人にはない特別な能力があると言われています。

それは皆さんもよく耳にする外国語の言語能力です。

生後半年頃の赤ちゃんは、
成人した日本人には
区別が難しい外国語の発音の違いも
赤ちゃんは区別して聴いていると言われています。

しかし、外国語の微妙な発音を聴き分ける能力も
生後半年過ぎから薄れていくと言われています。

つまり、生後半年後以降から
徐々に赤ちゃんは耳慣れない外国語に対して反応を示さなくなるのです。

この事が巷に外国語は小さい時からやるのがいいという事なのです。

特に0歳や1歳の赤ちゃんにとっては
外国語の習得は母国語の習得とほとんど同じです。

バイリンガルの赤ちゃんは同時に2つの言語を母国語として獲得していきます。
日本語と英語ではリズム・ストレス(音の強弱)がかなり違いが大きいです。

先ほどのシナプスは減少するという事から考えると
脳の回路網が整理整頓されていきますから、
不必要なシナプスは削除され、
必要なシナプスはより効率的な回路になるように増強されていくのです。

という事は
英語を自然に取り入れないと英語のリズムやストレスを聞き分ける力は
シナプスが不必要であると判断して聞き分ける事が困難になる可能性があります。

英語学習も生活環境の中に自然に取り入れると効果的だといえます。

赤ちゃんに効果的に外国語を学ばせる方法とは?

シアトルワシントン大学のパトリシア・クール教授の実験です。

『赤ちゃんに効果的に外国語を学ばせる方法』を生後9ヵ月の赤ちゃんで実験しました。
この9ヵ月というのは、ちょうど外国語の聞き分け能力が失われる時期にあたるそうです。

まず、生後9ヵ月の赤ちゃんに、
12セッション、中国人女性が中国語で話している楽しいビデオを繰り返して見せます。

一方で同じく生後9ヵ月の赤ちゃんに、
12セッション、ビデオ(テレビの画面)ではなく、
中国語を話す女性が赤ちゃんの前に現れ、直接対面して遊んでもらいます。

中国語を聞き分けられるようになるかどうか、
ビデオを見ていない赤ちゃんとの比較で検証します。

ところが、
ビデオを見た赤ちゃんは中国語の聞き分けはできなかったのですが

一番効果があったのは、直接対面して遊ぶことだったのです。

この結果は、
『社会的な人との関わりが、学習にはきわめて重要であることを示している』と言う事で
『同じ情報が映像を通しては身に付かないのに、人間と接する事で身に付きやすい。』という事です。

やはり、人との関わりのなかで学ぶことには強い力があり
いくら便利になったからと言って、アプリ、ビデオだけで教育をしていくのは
定着が悪く非効率な事が考えられます。

この結果の内容をクール教授がTEDトークでプレゼンしています。

TED日本語 – パトリシア・クール: 赤ちゃんは語学の天才 Digital Castサイトより

大切な事はスキンシップとリアル


0−3歳子育ては
やはり非常に重要な役割を担っていることは間違いありません。

現代においては
お母様が子育ての負担がないようにと
色々便利グッズが開発されています。

しかし、今回の研究結果からも推測できると思うのですが
やはり、人間というのは人と触れ合って成長していく動物である事がわかります。

これは非常に忙しい大人には面倒な事でもあります。

よちよち歩きの子どもに歩かせるより
自分が抱っこしたり、ベビーカーに乗せた方がいいわけで

英語を習わせたいと思ったら
ビデオにお守りをさせておきたいところですが

この結果を踏まえるのであれば

子どもにはなるべく本物に触れさせて
とにかく五感を使うようなダイレクトな働きかけをしないと効果が薄いという可能性が出ています。

お子様の働きかけの効果がイマイチと思われるのであれば
お散歩で自然に触れさせているか、
動物園、水族館など本物が見られるところに
連れて行っているかを思い出してください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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