よく、褒めて育てると言いますが
褒めて育てると何がいいのでしょうか?
実は子どもができることの成功率が高まるんです。
今日は
成功率がぐ〜んとアップする魔法の言葉?のお話です。
言葉の魔力
人は褒めらると
なんだか気分が良くなります。
そうなると気分が良くなるだけでなく
脳も活発に動きます。
人間の脳は
ポジティブな言葉にとすごく反応します。
ですから
子どもを褒めて育てると
脳がモリモリ成長すると言われています。
これは大人に置き換えても
同じことが言えます。
上司に叱られて責められてやる仕事より
褒められてする仕事の方が
やる気もパフォーマンスも格段に違います。
人に褒められてやる仕事は
自然と誰かの役に立つための仕事をしたいと
考えるようになるので
良い仕事ができるようになるのです。
幼児教育も同じことで
叱るより褒めて教えた方が
子どもの記憶力も格段に違います。
しかし、過度のプレッシャーをかけられると
普段のパフォーマンスの半分も出せない場合もあります。
周りからかけられる言葉で
結果が変わるのならば
これを利用する方がいいですね。
コップの水をこぼさず運ぶ
では、どんな言葉が
子どものパフォーマンスを
最も効果的にできるのでしょうか?
こんな実験があります。
子どもにお手伝いをさせます。
お盆にのせたコップの水を運ばせる実験です。
最初にある言葉を言って
お手伝いをお願いします。
1つは
『こぼさないように運んでね。』
今度は
次のように声かけをします。
『しっかり運んでね。』
最初の言葉
『こぼさないように運んでね。』と言った場合
子どもたちの半分は水をこぼしました。
次の言葉
『しっかり運んでね。』と言われた子どもたちは
90%の子が
水をこぼさずに運ぶことに成功したのです。
コップ、お盆の大きさ
入っている水の量も同じです。
変えたのは言葉かけだけです。
この実験からもわかる通り
人間はかけられた言葉によって
実力を十分に発揮する時と
発揮できない時があるのです。
脳がフォーカスする言葉とは
先ほどの言葉を考えてみると
『こぼさないように運ぶ』より
『しっかり運ぶ』の方が
子どもたちは仕事を
確実にこなせるわけです。
これは
『こぼさない』と言われると
『こぼす』にフォーカスしてしまい
結果、どうしても
体が『こぼす』方に反応してしまうのです。
そして
『しっかり』と言う言葉には
『ちゃんと、確実』にフォーカスしたので
成功したと言えます。
でしたら
『怪我しないように』は
『よく見てね』にして
『落ちないように』は
『しっかり足を踏ん張って』とした方が
子どもの成功率は高くなりそうです。
このように言葉かけによって
子どもがフォーカスする言葉が違うようです。
『こぼさない』と言われると
『こぼす』にフォーカス
『怪我をしない』は
『怪我をする』にフォーカス
『落ちない』は
『落ちる』にフォーカスしやすく、
以前、脳は肯定文・否定文を判別できないと
聞いたことがあります。
『失敗しないように頑張る』と念じると
『失敗する』にフォーカスするので
お願い事は否定文(〜しない)を使ってはダメと言われたことがあります。
不思議ですよね。
逆効果!プレッシャーをかける言葉
しかし、プレッシャーをかけすぎると
言葉によっては
否定文を使わなくても
結果が思い通りに出せない場合もありそうです。
例えば
『100点取ってきて』
『間違えないで』
『一等とってきて』は
かなりプレッシャーをかけられるので
思い通りの結果を出せない子も出てきそうです。
子どもへの言葉かけは案外単純ではないです。
性格や状況を見ながら
親の匙加減で色々試さないといけないです。
先ほどの
結構プレッシャーがかかる言葉
『100点取ってきて』
『間違えないで』
『一等とってきて』は
『練習通りにね。』
『いつも通りにね。』
『大丈夫!』
こんな感じに変えると
子どもはあまりプレッシャーを感じずに
いろんな事に挑戦できると思います。
いかがでしょうか?
プレッシャーを与える言葉と
成功に導く言葉は
紙一重です。
子どものタイプによって
結果も違ってきます。
しかし、どの子にも共通している事は
あまり、プレッシャーのかかる言葉はかけない方がいいですね。
プレッシャーがかかると
乗り越えてうまくできる子と
臆病になって全く実力を発揮できない子が出てきます。
言葉かけを工夫しましょう
自分の子どもはどちらのタイプかを
子育て中にしっかり見極めておくことは
後々大切になってきます。
私はこの言葉かけで
息子を『3浪するかも・・・』という
周囲の声から救ったと思っています。
本人は自分の実力であると言っていますが
まあ、いいでしょう。
子どもとのやりとりで
色々な言葉かけを実験してみると
段々匙加減というのがわかってきます。
どうぞ楽しんで言葉かけの実験をしてみましょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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