幼児教育 ニキーチン夫妻の知育遊びを検証

昨日、ニキーチン夫妻の子育ての事を書いたら
思いのほかに長文になってしまいました。

今日は夫妻が子ども達にやっていた
知育遊びについて書いていきます。

生活スタイルは真似できませんが
この知育遊びはとても参考になりますので
ご家庭で取り入れる事ができます。

ニキーチン夫妻のユニーク子育て

本を読んでも
かなりユニークな子育て方法です。

7人の子ども達、全員が頭脳明晰で
運動能力も抜群なわけです。

生活スタイル全般は
どう頑張っても同じようにすることは無理
と言うか・・・
日本に住んでいて真似はしたくないのが本音です。

この子育て方法、
全てに納得がいっているわけではないのですが

何か情報を得るときは
なるべく色眼鏡で見ないようにはしています。

その中でも
知育遊びとして
子ども達に与えていた積み木や図形をメインにした働きかけは
多くの幼児教育で導入されていて
似ているような遊び方は無数に存在します。

この知育遊びに関しては『ニキーチンの知育遊び』と言う本で
詳しく学ぶ事ができます。

ニキーチンの知育遊びとは


ニキーチンの知育遊びとは
主に積み木、図形、数字に関しての知育遊びを紹介しています。
本書では10種類の遊び方を紹介しています。

積み木遊びの内容は非常に素晴らしいと思い
当時、夫と共に手作りをしました。

私がペイントが得意でしたので
キューブの白木に色分けするのはお手の物でした。

この積み木はのちに
小学校受験の準備をするのに非常に役立ちました。

しかし、本書に紹介されている遊びを我が子が喜んでするかと言うと
話は別問題です。

ニキーチン夫妻の子ども達は楽しんで遊んだおもちゃも
我が子にかかっては反応は様々でした。

教科書通りにはいきません

本書の通りに子どもに与えてみましたが
興味を示しませんでした。

考えられるのは
子どもがまだ積み木やパズルの遊び方を理解していない事
本書で紹介されているレベルがかなり幅があることに気づきました。

例えば
積み木の例ですが
1ページに3個から17個の積み木の図が描いてあります。
これではレベル的には1からいきなりレベル4の難問にいってしまう感覚です。

これは書籍における便宜上の問題で
色んな所を端折って掲載しているのです。

まずはここを理解して子どもに積み木を遊ばせなければいけません。

積み木遊びを例に取るならば
まずは1個から4個で十分に基礎をつけてあげないとその後が続きません。

8個目でできなかったからと叱ったり
無理やりやらせると
積み木遊びが嫌になります。

こうなってしまうと子どもは積み木遊び自体やりたがりませんし
現代はもっと魅力的なおもちゃがたくさんありますから
そちらに興味が行くのは当たり前です。

急がば回れとよく言いますが
基礎をしっかりと何度もこなす事と
継続する事に勝るものはありません。

基礎がしっかりできるようになると
17個目ができるのはすぐです。

4個までをしっかり繰り返しやらないから
8個目で躓き、嫌いになるのです。

子どもが興味を持たない2つの理由


ニキーチンの知育遊びに関しては
数種類の積み木遊びで知能因子を高める役目を果たしているのがわかります。
小学校受験でいうと
推測・数量など
数学的な感覚と記憶の訓練の分野を伸ばします。

本書の通りに子どもが遊びたがらない
興味を持たない場合は
原因を突き止める必要があります。

この大きな理由は2つあると私は考えます。

*子どもの能力にあっていない

1つは子どもの能力に合っていない。
新しい遊びをさせる時はすっごく簡単なところから始めないと失敗します。

よく適正年齢などと言って
3歳〜とか
2歳〜と、どの絵本にもおもちゃにも表記されていると思うのですが
私はこの表記が子どもの能力に制限をかけていると思うのです。

誤飲性のあるおもちゃは与える時期を気をつけなければいけませんが
知育おもちゃや絵本に関しては
この記載されている年齢は無視していいです。

きっと3歳〜と書いているおもちゃを3歳半の子があまりよく遊べなかったり
パズルでうまくできなかったりしたら
お母様は
「自分の子はすでに半年も月齢がいっているのにこのパズルができない。」と嘆くのです。

そして多くの親御さんが間違うことが
お子さんの年齢より少し上のおもちゃを選んでしまうのです。

大は小を兼ねるとよく言いますが
知育おもちゃに関してはそれはないと思います。

初めて与えるおもちゃは適正年齢より簡単なもので
子どもがスイスイできるところから始めるのが鉄則です。

*知育教材の遊び方をしっかり理解していない


2つ目の理由は
親御さんが知育教材の遊び方をしっかり理解していないからです。

例えばニキーチンの知育遊びでも
本を読んで
本に載っているとおりの図形を確認しながら子どもに与えたらどうですか?
これでは子どもの信頼は勝ち取れません。

親御さんはその遊びがどんなによくわからなくても
なんでも知っているベテランの顔をして楽しそうに子どもに与えないといけません。

そして、例え、子どもがその遊びに興味が湧かなくても
次の手、また次の手といくらでも切り札を持っていないといけません。

ですから、新しい知育遊びをする時は
親がしっかりと予習をして、その遊びを自分のものにしていないといけません。

子どもの遊びを理解するのは難しい


アメリカの植物生理学者 ホーグランドはこのような事をいっています。


子どもの遊びを理解することにくらべたら、原子を理解することなど、児戯に等しい
児戯に等しい=子供の戯れと同じで、一顧の価値もない。


つまり、子どもの遊びというのは
それぞれ意味があり、個性が飛び交うものであり
理解をするのは非常に難しいということなのです。

それは原子という
難しいとされている学問を理解することより難しいといっているのです。

子どもの創造性・感性を引き出す

子どもの創造性・感性を引き出すためには
働きかけをする親も創造性と感性が必要だと思います。

子どもの創造性・感性を引き出したいのであれば
まず、親が柔軟に対応しなければいけませんし
なんとかして
楽しくおもちゃで遊んでもらう工夫をしなければいけないのです。

このブロック遊びをすると脳がモリモリ成長しますよ。
と紹介されていて

準備万端しているのに肝心の子どもの熱量が低いのであれば
脳が発達する機会が1つ減ります。

効果があると言う、すごいおもちゃが目の前にあるのに
使いこなせないのって
そんなの悔しいじゃないですか。

絶対に遊んで欲しい、使って欲しいと思うわけです。

子ども達はそれぞれ個性があります。

ですから、
もし、すごい効果があると言われているおもちゃを見つけたら
なぜ、このおもちゃは脳の発達に効果があると言っているのか?
このおもちゃで遊んだ子どもがどのように脳を発達させているのか?

素晴らしい、効果があると言われているのには理由があるわけで
そこを探って、
自分の子どもが喜んで遊ぶ落とし所を見つけないと
買い与えたおもちゃは役目を全うしないままでおしまいになってしまいます。

そして
働きかけはガイド通り、マニュアル通りはいきません。

自分の子どもにピッタリの遊び方や
働きかけを常にアンテナを張って探していなければいけないのです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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