幼児教育 健全な自尊心を育てる方法

私たちはプライドをみんな持っていますね。
プライドのない人はいません。

一方で恥をかくこと、かかされること
プライドをズタズタに傷つけられること
恥ずかしいと思うこと
日常生活でよくあることです。

人によってはこのプライドや恥と上手く付き合って
自分の人生の糧にしている人がいます。

反対に過剰にプライドがあって人に嫌われたり
過剰に恥をかくことに反応して
いろんなことが上手く行かない人もいます。

私たちって
いつからこのような感情と向き合ってきているのでしょうか?

今日は子どもの自尊心について書いていきます。

子どもの自尊心はいつから?


子どもの自尊心ですが・・・

実はすごく小さい頃から
『プライドと恥』ってしっかり備わっているのです。

プライドや恥などの感情を『道徳的情動』って言います。

このような感情は早ければ、2歳の後半から見え始めます。

これを
小さいから何もわかっていないと思って
人前で叱りつけたり
笑いものにしたり

何気なくやってしまっている
親の言動で
2歳の子どもの心は
ズタズタになっている場合もあるわけです。

言われている内容はまだ理解できないにしろ
自分が人前で叱られている
みんなに冷たい目で見られている
他の人に笑われている
このような感覚はしっかり感じ取るわけです。

子どもがウンチした時

話はちょっとずれるかもしれませんが
思い出したの書きます。

これは私もちょっと反省しているんですが

よく、子どもがウンチをした時
「臭いの出たね。あ〜臭い、臭い!」って
オムツ取り替えたことありませんか?

これだって『ウンチ』を悪者にして
それを出しって臭い、臭いって言っちゃっているわけですよ。

ですから
子ども的には「ウンチ」しちゃうと臭いから
いけないんだと恥ずかしいんだ
思っている可能性があります。

だから
子どもが学校のトイレでウンチができないのは
ほとんどの子どもの感覚の中に
『ウンチ』が悪者になっているからだと思うんです。

本当はこう言えばよかったんですね。

「わぁ〜ウンチ出てよかったね。お腹スッキリだね。気持ちいいね。」
「オムツ交換するからすぐに気持ち悪いのなくなるよ。よかったね。」

こう言うべきでしたね。
反省!!

子どもはみんな知っている

子どもを育てる時は
小さいからまだ何もわかっていない
理解できないと思っていてはいけません。

大人と同じ対応をするべきです。

大人の知り合いを
急に怒鳴りつけたり、文句を言ったり
その人の前で恥をかかせるようなこと
しませんよね。

子どもを人前で叱っている人は
子どもだからやっているんです。

人前で叱られた子どもはその時の恥ずかしさは
心にしっかり残っていて
自尊心の低い子になってしまうのです。

最初にも書きましたが

プライドや恥などの感情は
早ければ2歳の後半から感じているのです。

子どもは全部わかっているのです。

子どもの能力は半端ない


小さい子どもは大人が感じ取れない五感や
第六感のようなものが働いているように感じます。

それは大人の想像をはるかに超えるような能力だと思うのです。

何よりこの時期(2歳頃)
プライドを傷付けられたような感覚を持った子どもは
まずは親を信頼しなくなります。

そして、自分は大事にされていないと感じるわけです。

このような感覚が3歳前に備わってしまったら
健全な自尊心が育ちません。

お子さんが
よく泣く、
いつもイライラして気難しい
極端に怒りっぽい

などの感情が出ているのであれば
かなりストレスを感じていると思います。

できることをたくさん褒めてあげて
正しいお世話をしてあげましょう。

そうすると、正しい自尊心を持たせてあげることができるのです。

それでは
健全な自尊心を育てるコツを次にまとめておきます。

健全な自尊心を育てるコツ


健全な自尊心を育てるコツは次の通りです。

  • 人前で叱らない
  • 人前で褒めすぎない
  • 優しい安心できる言葉をかける
  • 失敗しても安心させる『大丈夫』って言ってあげる
  • 知能を褒めない(❎頭がいいね。←これはダメです。)
  • 頑張ったことを褒める

色々、ありますが
中々難しいと思いませんか?

人前で叱ったらダメなのはわかりますが
人前で褒めすぎてもダメなのです。

でも、少しは人前で褒めてあげると
その子はすごく嬉しくなりますし
またやる気が出てきます。

できたことを褒めてあげないと
今度は『折角、頑張ったのに褒めてくれない。』
子どもがちょっと残念になるかもしれません。

ここら辺のさじ加減というのは本当に難しいですね。

知能を褒める難しさ


子どもを褒めるときは『知能を褒めない』
これは注意が必要です。

頭の良さばかりを褒めると
人を馬鹿にする子になる可能性もあります。

価値観が成績や頭の良さにフォーカスばかりします。

そのような子どもの親もまた
成績にこだわりすぎている傾向にあります。

ですから
子どもを誰かと比べて、褒めたり、叱ったりするんです。

これね。本当にダメですからね。

そして、心理学的な観点から

『知能を褒めすぎると
子どもは新しいことに挑戦をするのを怖がり
困難に遇うと諦めるようになる。』

と言われています。

これは親をがっかりさせたくないと思っているからなんです。

お利口さんだと褒められて育っているわけです。
期待は裏切りたくない。

何か新しいことに挑戦して失敗したり、できなかったら
親をがっかりさせると思っているんです。

だから、最初からそんなものに挑戦をしないで
自分の得意分野で勝負する。

よく言えば無難な子ども
悪く言えば、全く冒険心のない、
探究心も好奇心もないような子であると言えます。

これは、どう見ても
自尊心が健全に育っているとは言えないわけです。

知性、頭の良さは
努力によって獲得できる。

努力したらなんでも夢は叶うと育てた子のほうが
どんな困難に遭遇しても
必ず乗り越えられる子どもに成長するわけです。

そして、失敗を恐れず、様々な事に挑戦をするのです。

これが健全な自尊心を育てるということです。

子どもは困難を乗り越えて成長する


親は子どもが壁にぶつかったり、失敗したり
そういう困難な状況はなるべく排除してあげたいと思うものです。

しかし、障壁や失敗することない、
困難もない状態では子どもは成長しません。

子どもは困難を乗り超えた時に
すごく成長するものです。

困難を乗り越えて一回り大きくなれるか?
それとも、超えられなくってそこから抜け出せなくなるか?

この差は
やはり、幼児期に愛情をかけてやること
愛されているとしっかり伝えてあげることだと思います。

ですから
正しい自尊心を育てる子育てをしてあげて欲しいです。

そして、オムツを替える時の言葉かけは気をつけて欲しいです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました

   

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