子育て真っ最中のお母さんは、よその子と比べて自分の子どもができない事に悩んでいる事がよくあります。今日は心理学的に人間の基本的欲求から子どもの行動を理解していきましょう。
Contents
子どものベタベタは親のせいではない
子育て中によくある光景ですが・・・
お母さんにベタベタとまとわりついて離れない子
抱っこしてとせがむ子
時にお母さんだって
自分のことをしたいのに
そんな時に限って
「抱っこして〜〜」ときたり
お母さんの注目を得ようと話かけたり
「全く、ウザいな!」って思ったことありませんか?
また、反対に・・・
よその子がベタベタしていたり
聞き分けのないことを言っていると
「お母さんのしつけがなっていない!」とか
思ったりしたことありませんか?
今日は心理学的に
人間の基本的欲求から見る
子どもの行動について書いていきます。
これを読んだ後は
「自分の子どもだけできていない!」
とか
「私はちゃんとしつけているのに子どもが言うことを聞かない。」
と悩んでいるお母さんたちが
子どものベタベタ行動が
自分のせいではないとわかり
ちょっと気持ちが楽になります。
また、子どもの行動に対して
親のしつけがなっていないと勘違いしていた人は
『人間の基本的欲求』を理解することによって
子育て中のお母さんたちを理解して
寛大になります。
みんなが優しく、助け合って行ける環境になれば
もっと子育てがしやすくなりますね。
人間の基本的欲求って何?
心理学でよく出てくる
『人間の基本的欲求』は誰しもが持っている欲求です。
これは日本人に限らず、
どの国の人々も同じく持っている欲求と言われています。
基本的欲求は
1 愛と所属
2 力
3 自由
4 楽しみ
5 生存
これら5つが私たちが持っている欲求の基本となります。
簡単に説明すると
<愛と所属>
人に愛されたい、人と関わりたい<力>
認められたい、達成したい、役立ちたい、自分の価値を感じたい<自由>
束縛されたくない、自由でいたい、自分で決めたい、選びたい<楽しみ>
楽しみたい、知りたい、学びたい、新しいことに挑戦したい<生存>
安全、食欲、防寒、睡眠などの生きていくための欲求
誰もがこの5つの欲求を持っているのです。
そして、これらの欲求にはレベルがあります。
このレベルの違いが
人間の性格や行動に現れてきます。
基本的欲求のレベルはそれぞれ違う
基本的欲求は人それぞれ
持っているレベルが違います。
これが性格や行動に現れてきます。
そして、どの子もそのレベルの足りない部分を
マックスにしたいと思っています。
『愛と所属の欲求』のレベル1とレベル5の違い
例えば
子どもの行動に顕著に出てくる
『愛と所属の欲求』についてですが・・・
A君はレベル1
B君はレベル5だとします。
A君はレベル1なので
『愛と所属の欲求』を満タンにするのは
かなり沢山の愛を貰わないと満タンにならないし
幸せだと思えません。
ですから
ママに「抱っこ、抱っこ」ってせがむのです。
反対にレベル5のB君は
自分は愛されていると言う
確信があり
ママにベタベタする必要性がなく
我が道を行きます。
ですから、1人でどんどんどこかに行って
迷子になる子はB君のパターンが多いのです。
『愛と所属の欲求』を満たす行動
お母さんは『愛と所属の欲求』を理解して
他の子と比べてはいけません。
子どもの『愛と所属の欲求』を満たす行動は
その子の個性であり
良いも悪いもないのです。
さて、「抱っこして」のA君には
ちゃんと抱っこしてあげると
程なくして
『愛と所属の欲求』で満たされます。
満タンになるともう大丈夫!
あんなに「抱っこ抱っこ」って言っていた
甘えん坊が
1人で友達と遊ぶことができる様になります。
でも、
A君のような子どもは
何かのきっかけで、また
『愛と所属の欲求』が少なくなってきます。
そうなると
またまた、「抱っこ、抱っこ」が始まります。
ママは
「全く、また?」と思うときもありますが
そんな時は
『愛と所属の欲求』が少なくなったのね!と思って
面倒臭がらずに抱っこをしてあげたらいいのです。
子どものベタベタは繰り返しながら無くなる
子どものベタベタは
抱っこしてあげて
『愛と所属の欲求』を満たしてあげる
そして、また『愛と所属の欲求』が足りなくなったら
抱っこしてあげて
満たしてあげる
この繰り返しです。
そして、いずれ、自分で『愛と所属の欲求』を
コントロールできる様になるんです。
ですから、子どものベタベタは
必ず時間が解決することなので
大いに付き合ってあげることが大切です。
幼稚園の登園で毎日
「ママ、行かないで!!ここにいて!」と泣いていた子どもが
小学校まで同じことはしないものです。
幼稚園で泣いているからって
悩まないで
『愛と所属の欲求』を満たしたいのね。って思って
子どもが今やって欲しい事をやってあげたらいいのです。
レベル5ってどんな感じ?
一方、B君は元々
『愛と所属の欲求』のレベルが高く満タンに近いです。
ですから、「抱っこ抱っこ」とあまり言わなくても
欲求が満たされているので
お母さんにベタベタする必要がありません。
我が道を行く子どもや
親がいなくても平気な子どもは
レベル5に近い子が多いです。
でも、そんなB君も
お友達が抱っこされていたのを見たり
時には
抱っこして欲しいと思うこともあります。
そんな時は
喜んで抱っこしてあげたらいいのです。
基本的欲求のレベルを認めてあげる
基本的欲求のレベルは
人それぞれ違います。
これは本人の意思というよりも
どうにもならない性格的なものが強いと思います。
親から離れられない子どもや
幼稚園に行く前に泣き出す子ども
全く、甘えてこない子どもなど
色々ですが・・・
過剰に心配してしまうお母さんが多いです。
でも、我々の性格やタイプも色々あるわけで
子どもだって同じです。
持って生まれた性質や性格もあります。
同じように育てても
タイプが違うわけですから
結局、そのままの子どもを認めて
理解してあげる事が1番です。
今日は心理学の人間の基本的欲求の
『愛と所属の欲求』を子どもの行動から
考えてみました。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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