幼児教育 色彩心理学やカラーセラピーで子どもの心理は測れない

よく子どもに絵を描いてもらい
その子の心理状態を紐解く色彩心理学ってありますが
これって本当のところどうなんでしょうか?

果たして本当に子どもの描く絵をみて子どもの心理を読み解くことができるのでしょうか?

今日は18年以上ペイント作家として活動してきた私が
イベント、セミナー、ワークショップさらには
子ども向けクラフト教室を主催する中でみてきた
様々な経験から
子どもと色彩学に関係する事を個人的見解として書いて行きたいと思います。

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この記事を書いている私は二人の子どものママです。
子どもと言っても 彼らはすでに社会人で医師として働いています。
このブログは私が子どもたちに行ってきた幼児教育(特に3歳まで)をまとめています。

色彩についての私の見解

冒頭の画像ですが、少々黄ばみが出ています。
これは下の子が小学1年の6歳の時に学校で描いた絵です。

よく色彩学の観点から
使う色でお子さんの心理状態を読み解く、
子育てに活用するというようなお話を聞くことあるんですが

私はこれはほぼ信憑性はないと考えています。
これは私がペイント作家として接して来た多くの子どもたちのタイプを考えて思っていることです。

子どもたちがクラフト教室に参加する目的


私は普段は大人の主婦層にペイントを指導していたのですが
夏休みや冬休みなど幼稚園や小学校が長期の休みに入ると
自由研究の一環として子どもたちにペイントを教えていました。

子どもたちの参加の目的は

  • 夏休みの自由研究に提出したい
  • 長期休みでお母様がギブアップ状態
  • 夏休みの1つの思い出作り

などです。
当然、参加する子どもたちは
同じ地域、同じ幼稚園、小学校になります。

同じカラーで同じ図案で作成したら自由研究の提出物としてはダメなわけです。

そこで私のクラスは基本の道具の使い方を教えて
あとは勝手に好きな色で好きなように
同じ素材で作品を完成させる様にしていました。

子どもは真似て成長する

人間は真似て育ちます。
特に子どもは影響を受けやすいです。

冒頭の花の絵の画像はうちの子の絵なんですが・・・
当時、私はバラに凝っておりまして
よくバラの花のモチーフを作品に描いておりました。

下の絵を見比べていただくとお分かりのように
下の子は私が教えていなくても私が好んで描いていたバラの特徴を掴んで
学校で絵を描いているのです。

私は教室の後ろに貼られているこの絵をみてびっくりしたのと同時に
手前味噌ではありますが、
天才ではなかろうか?とほくそ笑んでいました。



子どもの絵は色々な影響を受ける


例えばこんな事もありました。
自分はピンクが好きだけれど
大親友が「ピンクってダサいよね。」と言った瞬間にピンクが嫌いな色になる。

とか

赤が大好きだったのに
転んで出血したり、お化け屋敷で怖い目にあったりした後は
赤が大っ嫌いになる。

また、大好きなキャラクターが赤の洋服を着ていたらまた赤が好きになったり
本当に様々な要因で子どもたちは自分たちの好みをすぐに変えるのです。

先ほどの夏休みの子どもクラスを例にしても
ある一定数の子どもたちは周りの様子をみて、上手な子や少し年上の子から
どんどん刺激をもらい、使う色もどんどん変えてきます。

初めは何色を塗ればいいのかわからなくても
この柔らかい順応性、真似ると言う行為がどんどん彼らの能力を高めているのがわかります。

真似る行為は幼児教育では能力を開発する要因になるのです。

子どもの心理は色彩心理学では測れません


私は自分の色彩の勉強のために
色彩何ちゃら認定を取得した方や
色彩のプロと言われる方々の著書も散々読んできましたが

はっきり言ってどれもお金の無駄でした。

たった十何種類の色についてカテゴリー分けして
この色を選んだら心理はこれだとか言っているだけですから
もう、何を言っているんだ!!って感じです。

お母様においては
子どもの心理状態を知りたいとかで
間違っても
お子さんにお絵かきをさせて、選んだ色で何かを確かめようとしたり
無用な心配する事のない様にお願いします。

ちなみに気晴らしにどこか楽しいところへ連れて行ってみてください。
きっとその後に描く絵が違って来ます。
但し、象をグレーで描いたからと行ってショックを受けない様に・・
真似ているんですから、相当優秀です。

色彩心理学を素人判断してはいけません


この色彩学というのは
勿論、医療現場でも導入されることもあるでしょう。

その場合は当然、診察として様子を見るわけですし
環境をしっかりと整えた状態で精神状態をはかるわけです。

専門的に導入するのと家庭での占いレベルでやるのでは大きな違いがあります。

ですから、一般の子どもたちが
沢山の友達と一緒だったり、テレビを見ながら、色々な誘惑がある中で
ちょこちょこ描いた絵をみて
素人判断で勝手に子どもの心理を当て込んではいけないのです。

それでも深層心理を利用して色彩は使われている


そうは言っても我々は色彩によって色々とコントロールされているわけです。

様々なビジネスの戦略として色彩が使われていることも事実です。

目に入ってくるカラーで
人の購買意欲だったり食欲など
様々な欲をコントロールしているのも事実なんです。

お子さんに教える色彩学とは


0−3歳児の知育教材は原色が多いと思いませんか?
それは子どもの目はまだ完全に成長しきれていないからなのです。
ですから
曖昧な色、中間色の様なものは見えづらいと言われています。

小さい時2歳くらいまでは
原色+白黒を与えてみるのです。

そこから混色を教えていきます。
ピンク

こんな感じで混色を教えていくのです。
これは新しい発見なので子どもたちは大変喜びます。
赤、青、黄、白、黒があれば色はいかようにも作れる事を学びます。

市販の絵の具でもいいですし
オススメは100円ショップで売っているカラー粘土がおすすめです。
小さいお子さんは食べないようにちゃんと保護者の管理下で遊ばせてくださいね。

お子さんには色は無限大に作れることを教えてあげて欲しいと思います。
そうなれば使ってみたい色が無限に広がり
描く絵も自ずと変わってくるはずです。

個性を育てるには口チャック


数年前の話です。
私には甥がいるんですが、知的障害があります。
彼はクレヨンを持つ様になってから独特の抽象画を描いています。

絵を描くのが好きなのか嫌いなのかはわかりませんが
一度クレヨンや色鉛筆を持たせるとかなり独特の絵を描きまして
私は彼のいわばサポーターのようなものです。

ある日、療育でお世話になっている先生が
甥っ子の描く絵が欲しいと言ってきました。

ママである私の妹は大変喜び、創作活動をさせたわけなんですが

母親である妹はこう思います。

「お世話になっている先生のリクエストだから
素敵な絵をプレゼントしたい。」

そこでちょっかいを出すわけです。
もっとここに色を入れた方がいいよ。
この色も使ってみたら・・・

これはやってはいけませんね。
これだからダメなんです。

そんなことしたら甥っ子の絵ではなくなるわけです。
絵を描くことにおいては甥っ子の方が母親よりはるか別の次元に行っているのです。
世間一般の基準を当てはめようと素人が口出ししてはいけません。笑

「ここにこの色塗ってみて」なんて言ったらダメなんです。
子どもがお絵かきしていたら絶対に口出ししないことです。

受験用にお絵かきを教える場合もあります


勿論、意図的にお絵かきを教える事も幼児教育の中ではあります。
しなければいけない時もあるんです。

これはまた別の機会に詳しく書きますが
上の子は小学校受験をしました。

画像は上の子の受験用お絵かきで描いた絵です。
多分、10分やそこらで描き終えている絵です。

小学校受験ではお話を聞いてその背景を描く訓練もします。
子どもは訓練すると5歳でこれくらいの絵は描けるようになるのです。

子どもは絶対にあなたよりアーティスト


大人の感覚や基準で
例えば、ここにはお家があるべき
そしてここにはリンゴの木、草があってちょっとお花
で、その花の色はピンク、赤、黄色
葉っぱは緑・・・

いやいや押し付けもいいところです。
どんな色を使ってもいいのです。
彼らは色々試しているんです。

黙っていても勝手に葉っぱは緑にりんごは赤に描くときが来ます。
それは彼らの経験値によってどんどん変わってくるのです。

そして基準以外の色を使ったところで
これはこれで創造性が豊かな証拠です。

お絵かきは楽しむものです。
強制するものではないのです。
子どもたちは少なくとも大人よりアーティストなのです。

色は無限大!多くの色彩に触れるのも情操教育


自分もペイントに関する仕事を長年して来たので
色彩が与える影響というのはある意味存在すると思っています。

ペイント作家は何百もの色を操ります。

本当は数種類でできる仕事なのですが
教える立場からいくと混色をして私が作った色と同じ色を作ることは
生徒さんはほぼできません。
ですから何百とあるペイントから何番と支持するのです。

◯◯ペイントのNo.651とか指示した方が生徒さんが理解できるのと
そのペイントを購入すれば同じデザインが描けるのです。

才能があってアーティストになった人以外は
この色彩を操れる人って本当にいません。

私も当然、その様な才能がないですし
地道に勉強をして来た方なんです。

ですから、なんだか数種類のカラーで心理を読み取ったり
人の心理を断定する様な出版本には疑問があります。
そんなに簡単ではないでしょう。

西側に黄色とか財布は濃いグリーンとか
色彩を生活に取り入れるのは⭕️
色彩に何かを委ねるのは❌です。

才能がいっぱいのお子様に沢山の情報を与える事は良い事です。
その知識が彼らの絵に反映することもよくある話です。

子どもの心の中を探ろうなんて思わないで
とにかくお絵かきやクラフトを楽しませてあげてください。

今日もいっぱいの笑顔をお子様からいただける様に頑張りましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。