幼児教育 カラーセラピーは子どもの心を反映する?

私はペイント作家として
長年、様々な年齢の方々の指導をしてきました。

普段は大人の生徒さんの指導がメインですが

幼稚園や小学校が長い休みに入ると
クラフトの指導を子どもたちにしていました。

また、大きなイベント参加の時は
子どもたちの体験などのワークショップを随分しましたので
相当数の子どものお製作に関わってきた経験があります。

親が子育てを楽しんでいるか?いないか?


20年近く、活動して
自分の子どもたちの様子も見てきて

参加してくれる子どもたちのタイプが色々で
非常に興味深いわけです。

よくカラーセラピーとか言って
子どもの絵で性格や心の状況を把握するってありますが

実際、子どもたちに指導をしていると
お絵かきに使った色で
子どもの心理を読み解くなんて不可能だと思っています。

子どもの心というか
人の心というのは
そんなに簡単に測れるものではないと思うのです。

色々な事が総合的に関わってきての結果である場合が多く
我々はすぐにカテゴリー分けしたがるのですが

お母様が子育て中において
過剰に反応する必要はないと思います。

それより、何より
ご自分がお子様と接していて
楽しいか楽しくないかが大切なんですね。

楽しかったらそのままでOK
楽しくないのであれば、お子様ではなく
お母様の分析をするべきなんです。

セラピーって曖昧ですね。


そもそも
セラピーというのは曖昧なもので

普段の生活の中で親御さんが
子どもの絵から何かを読み取ろうなんて不可能なんですね。

なぜなら、子どもの気持ちというのは
お天気よりコロコロ変わります。

それも分単位で・・・

例えば、こんな事がありました。

クラスに参加したお子様のケース


クラフト教室に参加したお子さんたちの話です。

その子は着ている洋服も黒やグレーの洋服です。
シックでデザインは素敵で
子どもに洋服にしてはシックな感じですが
とても素敵に着こなしています。

これは元々、お母様の趣味だったわけです。

お母様がシックな装いが好きで
お子さんにも
自分と同じような好みの服を
幼少の頃から選んでいるわけです。

ですから、その子にとってのダークな色は
落ち着くし、リラックスできる洋服なのです。

この場合は
そのダークな服を着ているからと言って
その子が暗く、心に傷を持っているなんてことにはなりません。

そして、そのお子さんは
クラフト教室の中でもピカイチにお製作が上手でした。
もちろん、自分の周りで多く目にするシックな色合いを使います。
ですから
彼女がピンクや赤を使うことはまずないと感じました。

では、このお子さんは黒やクレーを使っているから
精神的にどうのこうのと言う事は全くないです。

真似るは学ぶだからOK


そして、クラスでは面白い現象が出てきます。
このお子さんと同じテーブルで製作していた子どもたちの中に
作品の色を変更をしたいという子が出てきたり
途中から、作風が変わってくる子が出てきます。

要するに、同じテーブルのお製作の上手な子は
その独特な作品で他の子たちの憧れになってしまったのです。

ですから
本当は自分はピンクが大好き
オレンジが大好きと思っていた子でも

何かをきっかけにダークな色も使ってみたくなったり
上手な子が使っている色を真似たら
自分も上手になれるのではないかと思い始めるのです。

これは優柔不断だとか
なんでも人の真似ばかりして
自分がないとか
そのようなことではないのです。

素晴らしい体験をしている事なのです。
今まで自分の中になかった選択肢が増えたのです。
ちょっとグレーも使ってみようかな?とか
この色使ったら、私ももっと上手になるかな?って
頭の中がぐるぐるしているわけです。

子どもは色んな体験をして真似て成長をしていくのです。

だれでも色々な外的要因に影響される


多分、パステルカラーをふんだんに使い
素晴らしいお製作をしている子がいたら

そのダークな色使いをする子も
自分の頭の中にはパステルカラーの選択肢はないけれど
使ってみようかな?って影響をされるはずです。

ですから、子どもに限らず
大人でも、憧れの人が使っていた物や着ていた洋服

上手にお製作をしていた子を見て
自分もやってみようとか
自分もこんな風に作ってみたいとか思って
趣味や好みを似せてくるのです。

こういう経験が好奇心に繋がるのです。

子どもの感性を磨く方法


特に子どもはまだ色んなことに経験が浅いので
色々な場所で影響をされます。

私はこの色々な事に影響されて成長していく事は
いい事だと思うのです。

親御さんが気をつけてあげる事は
子どもは影響されやすいという事をしっかりと把握する事です。
ですから、幼少期から環境には気を使ってあげる必要があります。

いい場所、いい作品、本物を沢山、見せて欲しいと言っているのです。

必ず、そのような場所には
その子の感性を刺激する何かがあります。

空気感だったり、質感だったり・・・
本物を見せた方がいいというのはそう言った事なのです。

好きなようにお製作をさせましょう


話はカラーのことに戻りますが

幼児期から小学校低学年くらいの子どもたちの使う色や
好きな色で
何とかセラピーだとかで
勝手にその子の性格や個性をカテゴリーわけするのは
その子の才能の芽を摘んでしまうことになりかねないのです。

親御さんが
その発想を持つだけで
子どもの可能性を潰しているような気がしてならないのです。


私はお絵かきでもお製作でも
何でも好きなようにやらせてあげるのが一番だと思います。

使っているカラーを見て判断するよりも
お絵描きしている子どもの目を見て判断して欲しいですね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。